腹黒外科医に唆された件~恋人(仮)のはずが迫られています~

「岡。頼むからこれ以上、僕の評判を下げないでくれ」
「大丈夫だ。こんな提案をした時点で、すでに下がっている。そうだろう?」
「……まぁ、類は友を呼ぶ、と言いますから」
「栞っ!」
「お姉ちゃんだって、自分がいい子だとは思っていないでしょう?」

 どっちがこの提案を(けしか)けたのかは知らないけれど、同意したのだから共犯といっても過言ではない。

「確かに、こんなことに巻き込んで悪いとは思っているわ。でもね――……」
「いいよ、今更。弁解されても、もう決定事項だってことくらい分かるよ。えっと、岡先生も巻き込んでいる時点でね。それで、どんな手はずになっているの?」

 さっき師長は、人手が足りていない、と言っていた。それなのに、一人の患者に医者、それも外科医が二人に看護師が一人付いていたら、怪しまれる。いつまでもこんな所にいたら、余計に目立つのではないだろうか。

 それを他の三人も察してくれたらしく、早速、姉が答えてくれた。