「お前も往生際が悪いな。会う度に憎まれ口を叩かれているのに、それでも栞を取り返そうとする。なんでだ? 湊のために、弦の世話を焼いていたんじゃなかったのか?」
「……岡先生も分かっているでしょう? もう芳口病院はダメだってことを」
「だから今度は湊を捨てて、新しいカモを探すのか? また栞を利用して……いい加減にしろよ」
「それを岡先生が言うの? 弦を利用して、芳口病院を潰そうとしているじゃない。湊さんに恩があるのに、仇で返すなんて、私よりも酷いことをしている自覚、あるの?」
一応、酷いことをしている自覚はあるんだ、と思ったけど、なんで尚史さんに責任転嫁するわけ?
「尚史さんは、何も酷いことなんてしていないよ。論点をすり替えないで。ううん。それがお姉ちゃんのやり口だよね。すぐ相手を悪者にするんだから」
「悪者にするんじゃなくて、本当に悪者なのよ。今だってそうじゃない。自分は関係ないとばかりに、栞を追いかけて、帰ろうとするんだから。卑怯よ」
「お姉ちゃんこそ、なんで追って来たの? 湊さんと一緒に、弦さんに立ち向かうべきところじゃない」
そう、私の傍に尚史さんがいてくれているように。それがどれだけ心強いか計り知れない。
すると、珍しく姉が怯んだ。
「……岡先生も分かっているでしょう? もう芳口病院はダメだってことを」
「だから今度は湊を捨てて、新しいカモを探すのか? また栞を利用して……いい加減にしろよ」
「それを岡先生が言うの? 弦を利用して、芳口病院を潰そうとしているじゃない。湊さんに恩があるのに、仇で返すなんて、私よりも酷いことをしている自覚、あるの?」
一応、酷いことをしている自覚はあるんだ、と思ったけど、なんで尚史さんに責任転嫁するわけ?
「尚史さんは、何も酷いことなんてしていないよ。論点をすり替えないで。ううん。それがお姉ちゃんのやり口だよね。すぐ相手を悪者にするんだから」
「悪者にするんじゃなくて、本当に悪者なのよ。今だってそうじゃない。自分は関係ないとばかりに、栞を追いかけて、帰ろうとするんだから。卑怯よ」
「お姉ちゃんこそ、なんで追って来たの? 湊さんと一緒に、弦さんに立ち向かうべきところじゃない」
そう、私の傍に尚史さんがいてくれているように。それがどれだけ心強いか計り知れない。
すると、珍しく姉が怯んだ。



