「……さっきも思ったが、弦に同情し過ぎじゃないか」
「えっ、そうかな」
「立場や性格とか……似ているだろう? 俺と弦は」
「まぁ、二人して私を巻き込みたくない、とか。拒否してきたところは、確かに似ているかもね。さすがに弦さんにまで言われるとは、思ってもみなかったけど」
なにせ私は、事故の被害者である前に、弦さんを捨てた女の妹だ。いくら謝罪の気持ちがあっても、そこまで気遣ってくれるとは思わなかったからだ。
今回、会おうとしたのだって、これからも尚史さんの名前を出さないように、お願するつもりだったのだ。それなのに、まさか私まで遠ざけようとするなんて、誰が思うだろうか。
「それだけ、か?」
「えっ? 他に何があるの? 同情は……同じお姉ちゃんの被害者だから、許して、ほしいんだけど」
「同じ……そうか。いや、そういう点でも、俺と変わらないだろう?」
「えぇぇぇ。尚史さんが何を言いたいのか、分からないよ」
すると尚史さんが立ち止まり、私たちの間に少しだけ距離ができた。なんとなく、それが心の距離に感じて、私は歩み寄る。
「えっ、そうかな」
「立場や性格とか……似ているだろう? 俺と弦は」
「まぁ、二人して私を巻き込みたくない、とか。拒否してきたところは、確かに似ているかもね。さすがに弦さんにまで言われるとは、思ってもみなかったけど」
なにせ私は、事故の被害者である前に、弦さんを捨てた女の妹だ。いくら謝罪の気持ちがあっても、そこまで気遣ってくれるとは思わなかったからだ。
今回、会おうとしたのだって、これからも尚史さんの名前を出さないように、お願するつもりだったのだ。それなのに、まさか私まで遠ざけようとするなんて、誰が思うだろうか。
「それだけ、か?」
「えっ? 他に何があるの? 同情は……同じお姉ちゃんの被害者だから、許して、ほしいんだけど」
「同じ……そうか。いや、そういう点でも、俺と変わらないだろう?」
「えぇぇぇ。尚史さんが何を言いたいのか、分からないよ」
すると尚史さんが立ち止まり、私たちの間に少しだけ距離ができた。なんとなく、それが心の距離に感じて、私は歩み寄る。



