「鋭いな。まぁ、誰かに言われて、ほいほい実行するほど、俺も馬鹿じゃない。が、あの日は本当に馬鹿をやったと思っているよ」
「弦?」
「湊にな。結婚式の準備の話とか、日取りとか……勿論、俺も呼ぶからと、当てつけに言われてカッとなったんだ。親戚なんだし、同じ病院で働いているから、呼ばない方がおかしいのは分かる。逆に呼ばなければ、それはそれで気に食わない。本当、厄介で……イライラする」
最後はもう、独り言のようだった。
屈辱と苛立ち。プライドを傷つけられ、冷静な判断ができなかった。そう弦は言いたいのだろう。
「……同じ病院だから、それを理由に欠席もできない、かぁ。八方塞がりだな」
いや、湊だからこそできる、弦への最大限の嫌がらせだ。
「俺は一ノ瀬姉が原因ってことしか知らなかったが、お前たちはそんなに仲が悪かったのか?」
「なんだ? その一ノ瀬姉って。琴美のことか?」
「栞と区別するためだよ。いちいち聞くな」
湊と同じことを言いやがって。こっちもわざと言ってやろうか?
「弦?」
「湊にな。結婚式の準備の話とか、日取りとか……勿論、俺も呼ぶからと、当てつけに言われてカッとなったんだ。親戚なんだし、同じ病院で働いているから、呼ばない方がおかしいのは分かる。逆に呼ばなければ、それはそれで気に食わない。本当、厄介で……イライラする」
最後はもう、独り言のようだった。
屈辱と苛立ち。プライドを傷つけられ、冷静な判断ができなかった。そう弦は言いたいのだろう。
「……同じ病院だから、それを理由に欠席もできない、かぁ。八方塞がりだな」
いや、湊だからこそできる、弦への最大限の嫌がらせだ。
「俺は一ノ瀬姉が原因ってことしか知らなかったが、お前たちはそんなに仲が悪かったのか?」
「なんだ? その一ノ瀬姉って。琴美のことか?」
「栞と区別するためだよ。いちいち聞くな」
湊と同じことを言いやがって。こっちもわざと言ってやろうか?



