「大丈夫だ。栞の怪我を伝えた上で、湊を非難しておいたから。院長夫人の方からも、厳重注意をすると言ってくれていたし。安易に近づこうとはしないだろう」
「良かった……病院の方は?」
「師長にある程度説明した、というか。あの人も噂好きだったのか。根掘り葉掘り聞かれたよ。院長夫人が気にしていた、という名目で近づいてきたのが見え見えな程にな。だから自然と、看護師たちにも伝わるだろう。俺がそれ以上しなくても」
噂の広まり方を聞いたんだけど……でもまぁ、広めてくれる人物に話してくれたわけだし、尚史さんがそういうのなら、大丈夫なのだろう。
問題はこれからだ。
私は身の回りのことをすべて済ませてから、昨日、話したかったことを尚史さんに尋ねた。
「一昨日、警察署の前で、お姉ちゃんに何を言われたの?」
「一ノ瀬姉? 湊の話じゃないのか?」
「湊さん……あっ、昨日の話のこと? 勿論、それもするつもりだけど、尚史さんが言ったじゃない。「詳しいことは帰ったら話す」って。だからするなら、こっちの話が先でしょう?」
すると、尚史さんは思い出したように、「あぁ」と納得してくれた。私としては、忘れられていたことに、軽くショックを受けたのだが、今はそれを非難する場面じゃない。
気持ちを落ち着かせ、尚史さんの言葉を待った。
「良かった……病院の方は?」
「師長にある程度説明した、というか。あの人も噂好きだったのか。根掘り葉掘り聞かれたよ。院長夫人が気にしていた、という名目で近づいてきたのが見え見えな程にな。だから自然と、看護師たちにも伝わるだろう。俺がそれ以上しなくても」
噂の広まり方を聞いたんだけど……でもまぁ、広めてくれる人物に話してくれたわけだし、尚史さんがそういうのなら、大丈夫なのだろう。
問題はこれからだ。
私は身の回りのことをすべて済ませてから、昨日、話したかったことを尚史さんに尋ねた。
「一昨日、警察署の前で、お姉ちゃんに何を言われたの?」
「一ノ瀬姉? 湊の話じゃないのか?」
「湊さん……あっ、昨日の話のこと? 勿論、それもするつもりだけど、尚史さんが言ったじゃない。「詳しいことは帰ったら話す」って。だからするなら、こっちの話が先でしょう?」
すると、尚史さんは思い出したように、「あぁ」と納得してくれた。私としては、忘れられていたことに、軽くショックを受けたのだが、今はそれを非難する場面じゃない。
気持ちを落ち着かせ、尚史さんの言葉を待った。



