「大丈夫ですか?」
「えっ……あっ、はい。ありがとうございます。でも、なんで……」
手を重ねた時、ようやくその人物が誰なのか、気がついた。紺色の帽子に、紺色のジャケット。昨日、その人たちが多くいる場所にいただけに、言葉に詰まった。
「パトロールでたまたま、通りかかったんですよ」
女性警察官はそういいながら、私の腕を肩にかけ、腰を掴んで立たせてくれた。さらに地面に落ちた松葉杖を拾ってくれるスマートさまである。
これが男性だったら、惚れているところだ。そんなことを思いながら、視線を湊さんの方に向けると、その前に男性警察官が立ち塞がっていた。
もしかして、と一つの疑問が脳裏を過った。それを女性警察官も察したのだろう。小さな声で答えてくれた。
「実は昨日、署の前で揉めていたのを見ましてね。念のため、パトロールを強化していたんです」
「……それにしては、タイミングが良すぎませんか?」
私の大声に、松葉杖の落ちる音。さらに、無様に倒れる私の姿も加われば、誰だって何が起きたのか、気になって見るだろう。尻餅をついたのは偶然だけど、そのようにしたのは私なんだから。
けれどその中に、警察官がいるなどと、誰が思うのだろうか。
「えっ……あっ、はい。ありがとうございます。でも、なんで……」
手を重ねた時、ようやくその人物が誰なのか、気がついた。紺色の帽子に、紺色のジャケット。昨日、その人たちが多くいる場所にいただけに、言葉に詰まった。
「パトロールでたまたま、通りかかったんですよ」
女性警察官はそういいながら、私の腕を肩にかけ、腰を掴んで立たせてくれた。さらに地面に落ちた松葉杖を拾ってくれるスマートさまである。
これが男性だったら、惚れているところだ。そんなことを思いながら、視線を湊さんの方に向けると、その前に男性警察官が立ち塞がっていた。
もしかして、と一つの疑問が脳裏を過った。それを女性警察官も察したのだろう。小さな声で答えてくれた。
「実は昨日、署の前で揉めていたのを見ましてね。念のため、パトロールを強化していたんです」
「……それにしては、タイミングが良すぎませんか?」
私の大声に、松葉杖の落ちる音。さらに、無様に倒れる私の姿も加われば、誰だって何が起きたのか、気になって見るだろう。尻餅をついたのは偶然だけど、そのようにしたのは私なんだから。
けれどその中に、警察官がいるなどと、誰が思うのだろうか。



