最初は姉から離れるには、湊さんが必要だと思った。姉をもっと高みに導いてくれる、魅せてくれる相手が湊さんだからだ。彼がいれば、姉は私を必要としなくなる。それは利用する相手が湊さんに代わるだけのことだったが、私はそれでよかった。ううん。それが平和的な解決だと思った。
けれど尚史さんのことになると別だ。
姉と湊さんが結婚したら、私が湊さんと尚史さんを繋ぐ、太いパイプになってしまうのだ。義理の兄弟という厄介なパイプに。
だからこその判断だったのだが、湊さんは最初から聞く耳など持っていなかったらしい。言葉を続ける前に、肩を掴まれてしまった。
驚いた私は、反射的に体をのけ反った。けれど松葉杖が置き去りになり、自然と体が後ろに傾き……。
カシャン!
尻餅をついたのと、松葉杖が地面に倒れたのが、ほぼ同時だった。
「何をしているんですか!?」
突然聞こえてきた声に驚きつつも、お尻が痛くて顔を上げられない。すると、誰かに手を差し伸べられた。
けれど尚史さんのことになると別だ。
姉と湊さんが結婚したら、私が湊さんと尚史さんを繋ぐ、太いパイプになってしまうのだ。義理の兄弟という厄介なパイプに。
だからこその判断だったのだが、湊さんは最初から聞く耳など持っていなかったらしい。言葉を続ける前に、肩を掴まれてしまった。
驚いた私は、反射的に体をのけ反った。けれど松葉杖が置き去りになり、自然と体が後ろに傾き……。
カシャン!
尻餅をついたのと、松葉杖が地面に倒れたのが、ほぼ同時だった。
「何をしているんですか!?」
突然聞こえてきた声に驚きつつも、お尻が痛くて顔を上げられない。すると、誰かに手を差し伸べられた。



