「そんなに警戒しないでくれ。これでも未来の義兄になるわけなんだからさ」
「無理です。昨日は事情があったから、湊さんの手を借りただけで、今は違いますから」
「ということは、尚史から話を聞いた、というわけか」
顎に手を当てて、ボソッとつぶやく湊さん。「聞いた」というのがなんの話か分からず、私も思考を巡らせる。
湊さんとは昨日、警察署で会ったから、それ以前の話ではないだろう。ならば昨日の出来事……と思い返した瞬間、アッとなった。
姉と話をしていた尚史さんが、「詳しいことは帰ったら話す」と言ってくれたのにもかかわらず、私は何も聞いていなかったのだ。それどころか、聞く耳を持たずに怒って……。
あぁぁぁぁぁ! 今更、後悔しても仕方がない。なんであの時、尚史さんが突然、将来の話をしたのか。そこで気づくべきだったのよ。
怒っている私のままじゃ、冷静に話し合いなんてできなかったからだ。そんなことも分からずに、怒って、拗ねて……みっともない。
「昨日は、琴美が勝手に頼んだことだから、栞さんも素直に受け入れられないと思って、僕の考えを伝えに来たんだ」
頼んだ? でも私が関係していることみたいだから、尚史さんを通して頼んだ、と思っていいのかな。とりあえずここは、話を合わせよう。
「無理です。昨日は事情があったから、湊さんの手を借りただけで、今は違いますから」
「ということは、尚史から話を聞いた、というわけか」
顎に手を当てて、ボソッとつぶやく湊さん。「聞いた」というのがなんの話か分からず、私も思考を巡らせる。
湊さんとは昨日、警察署で会ったから、それ以前の話ではないだろう。ならば昨日の出来事……と思い返した瞬間、アッとなった。
姉と話をしていた尚史さんが、「詳しいことは帰ったら話す」と言ってくれたのにもかかわらず、私は何も聞いていなかったのだ。それどころか、聞く耳を持たずに怒って……。
あぁぁぁぁぁ! 今更、後悔しても仕方がない。なんであの時、尚史さんが突然、将来の話をしたのか。そこで気づくべきだったのよ。
怒っている私のままじゃ、冷静に話し合いなんてできなかったからだ。そんなことも分からずに、怒って、拗ねて……みっともない。
「昨日は、琴美が勝手に頼んだことだから、栞さんも素直に受け入れられないと思って、僕の考えを伝えに来たんだ」
頼んだ? でも私が関係していることみたいだから、尚史さんを通して頼んだ、と思っていいのかな。とりあえずここは、話を合わせよう。



