「琴美」
「えっ、湊さん!? どうしてここに? 今日は病院なんじゃ……」
「栞さんが今日、弦に会いに行くって聞いて、尚史から手続きとか補助とかを頼まれたんだ」
「っ!」
そう、実は窓口で行き先を聞いたものの、再び迷子になった私を湊さんが助けてくれたのだ。今の姉と同じく、何も聞いていなかったため、それはもう驚いてしまい、何かの罠かと身構えてしまったほどだった。
けれど湊さんから「尚史に言われて」と聞いたのと、思った以上に松葉杖での移動に疲弊してしまったため、その申し出に甘えさせてもらったのだ。
お陰で、早く尚史さんの元に駆けつけることができた、というわけである。
もしかして尚史さんが言っていた「頃合い」というのは、湊さんの登場のことだったのだろうか。それを物語るように、姉の動揺した姿が目に入った。
勿論、見えるようにと、尚史さんが松葉杖を取ってくれたからだ。「こんないい場面、なかなか拝めないからな」という理由で。
だけど、さすがは尚史さんだ。お得意の悪巧みを巡らせてほしい、とは言ったけど、こんな手を使ってくるとは、想像すらできなかった。
「えっ、湊さん!? どうしてここに? 今日は病院なんじゃ……」
「栞さんが今日、弦に会いに行くって聞いて、尚史から手続きとか補助とかを頼まれたんだ」
「っ!」
そう、実は窓口で行き先を聞いたものの、再び迷子になった私を湊さんが助けてくれたのだ。今の姉と同じく、何も聞いていなかったため、それはもう驚いてしまい、何かの罠かと身構えてしまったほどだった。
けれど湊さんから「尚史に言われて」と聞いたのと、思った以上に松葉杖での移動に疲弊してしまったため、その申し出に甘えさせてもらったのだ。
お陰で、早く尚史さんの元に駆けつけることができた、というわけである。
もしかして尚史さんが言っていた「頃合い」というのは、湊さんの登場のことだったのだろうか。それを物語るように、姉の動揺した姿が目に入った。
勿論、見えるようにと、尚史さんが松葉杖を取ってくれたからだ。「こんないい場面、なかなか拝めないからな」という理由で。
だけど、さすがは尚史さんだ。お得意の悪巧みを巡らせてほしい、とは言ったけど、こんな手を使ってくるとは、想像すらできなかった。



