尚史さんが心配してくれているのは、園子夫人と同じこと。言葉を濁しても、すぐに理解できた。お陰で心配の理由が、それぞれ違うことに気がついた。
尚史さんは私を守るため。園子夫人は……どちらかというと、私を排除する目的のために勧めてきたように感じた。けれどそれは、芳口病院を守るためだろう。
今日、行ってそれが分かった。私が芳口病院に行くと、空気が悪くなるのだ。
「園子夫人にも、同じことを言われたの。「見えない刃物で心をズタズタにすることはない」って」
「っ!」
「でもね、尚史さんもお姉ちゃんも、芳口病院にいるんだよ。事故のこともそうだけど、転院したら何も情報が入って来ない気がするの。だからズタズタになっても、メリットがある以上、尚史さんが思っているほど、悪い環境でもないんだよ」
「……院長夫人からも、何か聞いたのか?」
「弦さんのことかな。尚史さんが裏にいたことは知らないみたい。逆恨みした弦さんの単独犯だと思っているみたいだったよ」
姉のことは一先ず黙っていよう。あと、尚史さんについて聞こうとしていたことも。
尚史さんは私を守るため。園子夫人は……どちらかというと、私を排除する目的のために勧めてきたように感じた。けれどそれは、芳口病院を守るためだろう。
今日、行ってそれが分かった。私が芳口病院に行くと、空気が悪くなるのだ。
「園子夫人にも、同じことを言われたの。「見えない刃物で心をズタズタにすることはない」って」
「っ!」
「でもね、尚史さんもお姉ちゃんも、芳口病院にいるんだよ。事故のこともそうだけど、転院したら何も情報が入って来ない気がするの。だからズタズタになっても、メリットがある以上、尚史さんが思っているほど、悪い環境でもないんだよ」
「……院長夫人からも、何か聞いたのか?」
「弦さんのことかな。尚史さんが裏にいたことは知らないみたい。逆恨みした弦さんの単独犯だと思っているみたいだったよ」
姉のことは一先ず黙っていよう。あと、尚史さんについて聞こうとしていたことも。



