ある日、私は轢き逃げ事故に遭い、とある病院に入院することとなった。それもとても大きな病院に、である。
病室の入口には、私の名前【一ノ瀬 栞】と書かれたプレートが挿し込まれている。
「だからあれほど言ったのに! 夜、出歩く時は気をつけなさいって」
静かなはずの病室内で、白いナースウェアを着た姉、一ノ瀬琴美の声が響き渡る。まるで母のような口調で咎めてくるが、ベッドの上の私は、というとそれどころではなかった。
「お姉ちゃん、今の私の状態を見て」
首にコルセットをして、左足は包帯でぐるぐる巻き状態。加えて全身がまだ痛い。正直、生きていたのが嘘のようだった。
「これで反省しないなんてあり得る? さすがにするって思うでしょう? 逆に何でしないと思うのか、理解できないわ」
思わず顔を背けたかったが、残念なことにコルセットが邪魔をしていてできない。だからオーバーな物言いで抗議した。けれど姉の言っていることも理解できた。
事故からまる二日経った現在。
私はその間、意識のない状態で運ばれ、そのまま手術を受けたのだという。目が覚めてから状況を聞いた私は、頭を整理するだけで精一杯だった。
病室の入口には、私の名前【一ノ瀬 栞】と書かれたプレートが挿し込まれている。
「だからあれほど言ったのに! 夜、出歩く時は気をつけなさいって」
静かなはずの病室内で、白いナースウェアを着た姉、一ノ瀬琴美の声が響き渡る。まるで母のような口調で咎めてくるが、ベッドの上の私は、というとそれどころではなかった。
「お姉ちゃん、今の私の状態を見て」
首にコルセットをして、左足は包帯でぐるぐる巻き状態。加えて全身がまだ痛い。正直、生きていたのが嘘のようだった。
「これで反省しないなんてあり得る? さすがにするって思うでしょう? 逆に何でしないと思うのか、理解できないわ」
思わず顔を背けたかったが、残念なことにコルセットが邪魔をしていてできない。だからオーバーな物言いで抗議した。けれど姉の言っていることも理解できた。
事故からまる二日経った現在。
私はその間、意識のない状態で運ばれ、そのまま手術を受けたのだという。目が覚めてから状況を聞いた私は、頭を整理するだけで精一杯だった。



