私は仕事の過労もあってフラフラした結果、高いところから落ちて死んだらしい。
誰かを巻き込まなくて良かったが、職場はブラックというよりは、仕事はきついが高給みたいな場所だったので、私の死できっと色々問題になるだろう。迷惑をかける気は無かったが。
そして気づいたら、何故か別の人間になっていたのである。
不思議なことだ、前世の記憶が残ったまま……
そしてこれは以前私がはまっていた小説サイトの作品の悪役令嬢では無いか!
私は悪役令嬢物にはまりまくって、たくさん読んだが、この作品の悪役令嬢、バーバラは、ハッキリ言って気の毒で、むしろ作者が悪意を持っているのでは?と思うレベルで不当に虐げられていると思った。
よって私も最低評価をして、感想でも、バーバラが可哀そうと言った所、作者と信者の攻撃をくらった記憶があるので、覚えているのだ!
さてこのバーバラは人の心が無いと散々作者にレッテルを張られていたが、私はそうは思わない。
例えば具体的なエピソードとして、民を苦しめていた貴族がいた、それについてヒロインは、「反省しているのだから許してあげましょう」などというのを、バーバラだけが「そんな甘やかし政治には通じません!」とハッキリ言った人なのだ。
民からしたら、どっちが優しいのだろうか?私はバーバラだと思ったのだが、バーバラは人の心が無いなどと、みんなから言われる役割で、ヒロインが優しいと来たものだ。
あのね、民を虐げる人間を擁護する奴のどこが優しいんだ!って私は思って、当然感想にも書きましたよ、しかし作者は……
「ヒロインの心意気が分からないなんて人の心が無いんですね」なんて返事してきやがった。
さらに信者も私の事をボロクソ悪く言ったので、本当に最悪な小説としての記憶しか無い!
で、転生ものは私もたくさん読んでいるから知っているが、
物語力、強制力なるものがどれくらいあるかによって、かなり違う。
酷いと私が何をしても必ず処罰されるみたいな絶対運命に近いものから、
転生者の挙動次第でガンガン変わるものまである。
この作品がどちらなのかは分からない、が仮に転生者の挙動次第でガンガン変わるにしても、この世界は普通の価値観をしていない。
だって、このバーバラが民の事を思っていたかは知らないけど、結果的に民の事をある意味一番考えた、悪徳貴族は処罰しろってのが冷たいと言われる世界なのだから……
つまり私はどうすればいいのか?
当然民を傷つける戯けを擁護などはしたくない。
かといって、自分がその結果酷い処罰を受けるのも嫌だ!
一体どうすればいいのだろうか?
私は考えた末、1つの胸糞エピソードを思い出した。
この話途中で盗賊の集団が出てきて、まぁ盗賊だから処罰されるのは仕方ないのだが、ヒロインは、「助けてあげるべきですわ」何て口先は言っていたが、実際はヒロイン信者の他の人物によって処刑されたのだ。
つまりヒロインはいい子だけをして、でも盗賊は処刑すると言う話である。
民を虐げた貴族は処刑されていないのに。
つまりだ、貴族じゃないのならどうでもいいが、ヒロインは慈しむ性格にするために、汚れをしない、そういう腐った作品だったのを思い出した。
ではどうするか?
この手の作品にありがちだが、モブのほうがまとも、悪役のほうが話が通じるというのはありがちである。
何故なら、作者の気持ちがつまった人物ほど頭がおかしくなるので、そこに離れているほどマシになるのだ!
ということで、私は1人ではどうにもならないが、盗賊や、その他悪党と手を組めれば、この腐った国を何とかできるのでは?そう考えるようになったのである。
まさに悪役令嬢(救国)みたいな存在になるのね。
物語の運命力みたいなのが強い話だったらどうしようもないが、その場合何をしてもどうせ私は終わりだ、ってことで、私は転生者次第で変わる可能性に賭けることにした。
私は盗賊たちを刺激しないように、単身盗賊たちのアジトへ向かう!
悪役令嬢らしく、身近な者には「うっとうしいからついてくるな!」で離れてもらう。
というか嫌われているから、まともに近づくものすらいない(笑)
作者からとことん不遇にされているなぁと分かるものである。
いい点はきつめとは言え美人である点と公爵令嬢ってことだけだ(笑)
で盗賊共のアジトの近くに行くと、当然盗賊達に囲まれて、
「おいおい、お前はどこの誰だよ」
「見るからにいい服を着てるじゃねぇかはぎとろうぜ!」
「それどころかすげぇ美人じゃないか?売り飛ばしてしまおうぜ」
などと言っている、本来こんな恐ろしい場所に来たくは無いのだが、あのまま悪役令嬢として貴族の生活にいたら、私は完全に酷い目に合うから賭けなのである!
「お待ちなさい!私は公爵家のバーバラです、1人で来ました!不安ならば人質にでもすればいいでしょう、盗賊の親分と話をさせるのです!」
盗賊達は私の剣幕に驚き、本当に親分が呼ばれたのであった……
「で、公爵家の、まして悪の令嬢として有名な……おおっと失礼、バーバラ様が何のようで?」
嫌味たっぷりに言われたが、
「だからこそです、私は貴族の事情に詳しいですし、このままでは貴方達は捕まってしますでしょう!」
「何だと!?俺達を脅しに来たのか!?」
「そうではありません!この国は腐っています、私と一緒によくする気は無いですか?」
「な……何を言ってやがる、俺達は盗賊だぜ?」
「関係ありません、もしも私に協力するのであれば、貴族達を倒す時に蓄えた財宝、貴方達に褒美に授けましょう!」
「お……お前正気かよ!?」
「私が悪の令嬢であることは知っているのでしょう?だから協力したほうが得ですわ!」
我ながらどんどん何か口が進むのに驚いたが、メタ的に気づいたことがある。
作者がきっと設定がいい加減なのだろう、盗賊達は盗賊って設定以外、ガバガバなのだ。
だからもっと手強い悪党かと思ったら、どこか記号的な悪であり、さらに作者の気持ちがつまっていないせいで、意外と普通……というよりも、設定が無いからスカスカで従順な世界の人形的な雰囲気を感じるのだ。
この手のガバガバ小説にありがちというか……モブが生きていないって奴ですね。
だから私に妙に飲まれているのだ……
これは私にとっては計算外の望外の喜び!
こうして盗賊達は、本当に私の協力者……というかある意味配下みたいな存在に見事なったのであった!
そしてこの物語、やはり作者がガバガバなのか、何故か盗賊の癖に妙に兵力が多いので、これなら国を落とせるのでは?と思うのである。
まぁ設定的には大量処刑されたように、迷惑度が高いからこそ、数も多いってことなのでしょうが、あまりにも安易と言うか何というか……!
次にやることはヒロインを油断させることだ。
ということで私はヒロインに対して「貴女は優しくて素敵ね」と媚びた所……
「貴女は冷たくて最低ですけどね」などと渾身の嫌味を言ってくるでは無いか……
あのさぁ、このクソ作者、バーバラにはどんな暴言を吐いても優しさや聖女であることを損なわないみたいな、とんでもないクソ設定をしてるんじゃないの?
さらにヒロインの取り巻き達が「いじめようとするな!」などと文句を言ってくる。
……私公爵令嬢って設定だったよね?こいつら侯爵家伯爵家子爵家の奴だろうけど、
公爵令嬢に喧嘩を売って、男爵令嬢のヒロインにへつらうってもう身分感覚狂っているよね!
さらに王太子が現れて、「お前とは婚約破棄だ!見たようにマドレーヌをいじめているからだ、あんないい子をいじめる奴何て人間のクズだ!」
などと言ってくる……
そういえば王太子と婚約者って設定あったんでしたね、バーバラは王太子に処罰されるから忘れてましたわ……
とりあえず油断させるのは失敗した、ヒロインことマドレーヌの周りは空間がねじ曲がっているのでは?ってくらいおかしいので、やはり近づいたらダメだ!
私はもっと遠くからの搦め手が必要なことが分かったのであった。
マドレーヌの近くに行くほど作者という敵の加護が強すぎるのだから!
とりあえず私は盗賊の親分に再び会って聞く。
「貴方達以外にも盗賊とかほかにも悪党っているのかしら?」
小説にはあまり出てきてないので当てにならないが少しでも戦力が欲しいからだ!
すると……
「奴隷商人とか高利貸しとか、暗殺教団とか色々いるぞ」
暗殺教団!?どういう設定なのかしら、作者が何かカッコいいとか言う理由で作って、上手く使えない設定でもあったのかしら?
ああ、もしかしてマドレーヌの聖なる心の前に、暗殺教団も救われるみたいな話をこれから書く気だったのかしら?
よく分からないが暗殺教団も訪れると、何か変な恰好をした奴らだった……
あのさぁ……暗殺者がそんな目立つ格好をしてどうするの!
作者のアホな趣味が垣間見えるが……
「国を亡ぼす?最高じゃないか!殺せ殺せ殺せ!」
などとトップが言ういかれた奴らなので、私はこんな奴らがいたら盗賊よりもはるかに迷惑だから、消さないといけないが、かといって戦力になるかもしれないと思ったので言う……
「今のあの国は王太子すら、マドレーヌの言いなり、事実上の王はマドレーヌなのよ、貴方達に殺すことができて?」
「我々にできぬものは無い!任せろ!」
こう言うなり本当に向かったのであった!
しめたぞ!あいつらが成功すればそれで良し、失敗してもマドレーヌと作者のホラー吸引力を引き受けてくれればそれで良し!
理想は共倒れしてくれることなのだが!
ってことで、暗殺教団がマドレーヌを狙っている隙に、私は盗賊を率いて、次々と悪徳貴族を制圧していった!
マドレーヌはというと、暗殺教団は返り討ちにしたらしいのだが(マドレーヌがしたのではなく、王太子らのおかげだが)
そこで、「怖かったわ」「君を守って見せる!」などとどうやら茶番をしていたらしく、私達が悪徳貴族を倒して宝を略奪している対策を何1つできていない(笑)
こうして陛下を人質にすることまで成功するのであった!陛下ですら、作者の異常空間がなければ楽勝なのね……
お話ガバガバ過ぎ!
そしてマドレーヌと王太子一派の前に現れる私達!
「マドレーヌに王太子達、降伏しなさい!さもなくば陛下の命はありませんよ?」
我ながら悪役令嬢の領域を超えた悪徳令嬢でしかないなと思うのだが、この世界がある意味酷いから開き直っている面はある。
世界がまともならこんなこと許されないですよね……!
「やめなさい!貴女は神の罰を下るでしょう!」
「うるせぇ!何が神の罰だ!偉そうにして俺達が盗賊をしてるのもお前らが偉そうなせいだ!」
盗賊の親分が激怒をするも、マドレーヌは「やめるのです、今すぐに開放すれば神は許すでしょう、私を信じるのです!」
あまりのマドレーヌの強い態度に盗賊は動揺しだす……
「もしかしてこのままでは俺達ヤバいのでは?」
……っち作者の設定がガバガバな所が裏目に出ている!悪党がこんなところで怯んでどうするんだ!私は鼓舞することにした!
「臆するな!私と共に悪の王家と貴族を倒せば、蓄えられた宝を解放し、そなたらは解放軍として今までの罪を不問とし、新たな国の軍に編入する!その未来を私に信じて続け!」
盗賊達は私の鼓舞が聞いたのか「うおおおおおおおお!俺達もまともになってやるんだ!」
などと叫び、見事マドレーヌらを拘束することに成功した!
やった!と言いたいが、いつ作者の加護でマドレーヌが復活するか分からない、ほかの奴はともかく、マドレーヌだけは処刑しないと……
ということで私は罪をでっちあげた。
というか実質そうなんだけど、それは作者の加護というメタだから、この世界では通じない罪……
ようはマドレーヌがみんなを魅了したからおかしくなったと言う理由で処刑させた……
というか他のキャラでは当てにならないから生まれて初めて私は処刑を自らした……
二度とはしたくないが……
すると元王太子も元陛下も、今までと打って変わって、少しは話が通じる人間になった……
これを私は「魅了の証拠」とゴリ押したが、多分作者の加護が消えて、ただのガバガバ設定に戻ったからだろう!
こうして私は悪の女王にまでなってしまったが、ここまではしたくなかったけど、この世界、ここまでしないと私はきっと生き残れなかっただろう……!
そしてムカつくことに、盗賊の親分は髭を剃って、さらに衣装をよくして清潔にすると意外とカッコいいことが分かった。
さらに私に惚れたとか何とか言うけど、うーんそういう気持ちにはまだなれないかなぁ……
とは言え、もう作者のルートからは大きく外れたため、これからの私の運命がどうなるのかは分からない!
誰かを巻き込まなくて良かったが、職場はブラックというよりは、仕事はきついが高給みたいな場所だったので、私の死できっと色々問題になるだろう。迷惑をかける気は無かったが。
そして気づいたら、何故か別の人間になっていたのである。
不思議なことだ、前世の記憶が残ったまま……
そしてこれは以前私がはまっていた小説サイトの作品の悪役令嬢では無いか!
私は悪役令嬢物にはまりまくって、たくさん読んだが、この作品の悪役令嬢、バーバラは、ハッキリ言って気の毒で、むしろ作者が悪意を持っているのでは?と思うレベルで不当に虐げられていると思った。
よって私も最低評価をして、感想でも、バーバラが可哀そうと言った所、作者と信者の攻撃をくらった記憶があるので、覚えているのだ!
さてこのバーバラは人の心が無いと散々作者にレッテルを張られていたが、私はそうは思わない。
例えば具体的なエピソードとして、民を苦しめていた貴族がいた、それについてヒロインは、「反省しているのだから許してあげましょう」などというのを、バーバラだけが「そんな甘やかし政治には通じません!」とハッキリ言った人なのだ。
民からしたら、どっちが優しいのだろうか?私はバーバラだと思ったのだが、バーバラは人の心が無いなどと、みんなから言われる役割で、ヒロインが優しいと来たものだ。
あのね、民を虐げる人間を擁護する奴のどこが優しいんだ!って私は思って、当然感想にも書きましたよ、しかし作者は……
「ヒロインの心意気が分からないなんて人の心が無いんですね」なんて返事してきやがった。
さらに信者も私の事をボロクソ悪く言ったので、本当に最悪な小説としての記憶しか無い!
で、転生ものは私もたくさん読んでいるから知っているが、
物語力、強制力なるものがどれくらいあるかによって、かなり違う。
酷いと私が何をしても必ず処罰されるみたいな絶対運命に近いものから、
転生者の挙動次第でガンガン変わるものまである。
この作品がどちらなのかは分からない、が仮に転生者の挙動次第でガンガン変わるにしても、この世界は普通の価値観をしていない。
だって、このバーバラが民の事を思っていたかは知らないけど、結果的に民の事をある意味一番考えた、悪徳貴族は処罰しろってのが冷たいと言われる世界なのだから……
つまり私はどうすればいいのか?
当然民を傷つける戯けを擁護などはしたくない。
かといって、自分がその結果酷い処罰を受けるのも嫌だ!
一体どうすればいいのだろうか?
私は考えた末、1つの胸糞エピソードを思い出した。
この話途中で盗賊の集団が出てきて、まぁ盗賊だから処罰されるのは仕方ないのだが、ヒロインは、「助けてあげるべきですわ」何て口先は言っていたが、実際はヒロイン信者の他の人物によって処刑されたのだ。
つまりヒロインはいい子だけをして、でも盗賊は処刑すると言う話である。
民を虐げた貴族は処刑されていないのに。
つまりだ、貴族じゃないのならどうでもいいが、ヒロインは慈しむ性格にするために、汚れをしない、そういう腐った作品だったのを思い出した。
ではどうするか?
この手の作品にありがちだが、モブのほうがまとも、悪役のほうが話が通じるというのはありがちである。
何故なら、作者の気持ちがつまった人物ほど頭がおかしくなるので、そこに離れているほどマシになるのだ!
ということで、私は1人ではどうにもならないが、盗賊や、その他悪党と手を組めれば、この腐った国を何とかできるのでは?そう考えるようになったのである。
まさに悪役令嬢(救国)みたいな存在になるのね。
物語の運命力みたいなのが強い話だったらどうしようもないが、その場合何をしてもどうせ私は終わりだ、ってことで、私は転生者次第で変わる可能性に賭けることにした。
私は盗賊たちを刺激しないように、単身盗賊たちのアジトへ向かう!
悪役令嬢らしく、身近な者には「うっとうしいからついてくるな!」で離れてもらう。
というか嫌われているから、まともに近づくものすらいない(笑)
作者からとことん不遇にされているなぁと分かるものである。
いい点はきつめとは言え美人である点と公爵令嬢ってことだけだ(笑)
で盗賊共のアジトの近くに行くと、当然盗賊達に囲まれて、
「おいおい、お前はどこの誰だよ」
「見るからにいい服を着てるじゃねぇかはぎとろうぜ!」
「それどころかすげぇ美人じゃないか?売り飛ばしてしまおうぜ」
などと言っている、本来こんな恐ろしい場所に来たくは無いのだが、あのまま悪役令嬢として貴族の生活にいたら、私は完全に酷い目に合うから賭けなのである!
「お待ちなさい!私は公爵家のバーバラです、1人で来ました!不安ならば人質にでもすればいいでしょう、盗賊の親分と話をさせるのです!」
盗賊達は私の剣幕に驚き、本当に親分が呼ばれたのであった……
「で、公爵家の、まして悪の令嬢として有名な……おおっと失礼、バーバラ様が何のようで?」
嫌味たっぷりに言われたが、
「だからこそです、私は貴族の事情に詳しいですし、このままでは貴方達は捕まってしますでしょう!」
「何だと!?俺達を脅しに来たのか!?」
「そうではありません!この国は腐っています、私と一緒によくする気は無いですか?」
「な……何を言ってやがる、俺達は盗賊だぜ?」
「関係ありません、もしも私に協力するのであれば、貴族達を倒す時に蓄えた財宝、貴方達に褒美に授けましょう!」
「お……お前正気かよ!?」
「私が悪の令嬢であることは知っているのでしょう?だから協力したほうが得ですわ!」
我ながらどんどん何か口が進むのに驚いたが、メタ的に気づいたことがある。
作者がきっと設定がいい加減なのだろう、盗賊達は盗賊って設定以外、ガバガバなのだ。
だからもっと手強い悪党かと思ったら、どこか記号的な悪であり、さらに作者の気持ちがつまっていないせいで、意外と普通……というよりも、設定が無いからスカスカで従順な世界の人形的な雰囲気を感じるのだ。
この手のガバガバ小説にありがちというか……モブが生きていないって奴ですね。
だから私に妙に飲まれているのだ……
これは私にとっては計算外の望外の喜び!
こうして盗賊達は、本当に私の協力者……というかある意味配下みたいな存在に見事なったのであった!
そしてこの物語、やはり作者がガバガバなのか、何故か盗賊の癖に妙に兵力が多いので、これなら国を落とせるのでは?と思うのである。
まぁ設定的には大量処刑されたように、迷惑度が高いからこそ、数も多いってことなのでしょうが、あまりにも安易と言うか何というか……!
次にやることはヒロインを油断させることだ。
ということで私はヒロインに対して「貴女は優しくて素敵ね」と媚びた所……
「貴女は冷たくて最低ですけどね」などと渾身の嫌味を言ってくるでは無いか……
あのさぁ、このクソ作者、バーバラにはどんな暴言を吐いても優しさや聖女であることを損なわないみたいな、とんでもないクソ設定をしてるんじゃないの?
さらにヒロインの取り巻き達が「いじめようとするな!」などと文句を言ってくる。
……私公爵令嬢って設定だったよね?こいつら侯爵家伯爵家子爵家の奴だろうけど、
公爵令嬢に喧嘩を売って、男爵令嬢のヒロインにへつらうってもう身分感覚狂っているよね!
さらに王太子が現れて、「お前とは婚約破棄だ!見たようにマドレーヌをいじめているからだ、あんないい子をいじめる奴何て人間のクズだ!」
などと言ってくる……
そういえば王太子と婚約者って設定あったんでしたね、バーバラは王太子に処罰されるから忘れてましたわ……
とりあえず油断させるのは失敗した、ヒロインことマドレーヌの周りは空間がねじ曲がっているのでは?ってくらいおかしいので、やはり近づいたらダメだ!
私はもっと遠くからの搦め手が必要なことが分かったのであった。
マドレーヌの近くに行くほど作者という敵の加護が強すぎるのだから!
とりあえず私は盗賊の親分に再び会って聞く。
「貴方達以外にも盗賊とかほかにも悪党っているのかしら?」
小説にはあまり出てきてないので当てにならないが少しでも戦力が欲しいからだ!
すると……
「奴隷商人とか高利貸しとか、暗殺教団とか色々いるぞ」
暗殺教団!?どういう設定なのかしら、作者が何かカッコいいとか言う理由で作って、上手く使えない設定でもあったのかしら?
ああ、もしかしてマドレーヌの聖なる心の前に、暗殺教団も救われるみたいな話をこれから書く気だったのかしら?
よく分からないが暗殺教団も訪れると、何か変な恰好をした奴らだった……
あのさぁ……暗殺者がそんな目立つ格好をしてどうするの!
作者のアホな趣味が垣間見えるが……
「国を亡ぼす?最高じゃないか!殺せ殺せ殺せ!」
などとトップが言ういかれた奴らなので、私はこんな奴らがいたら盗賊よりもはるかに迷惑だから、消さないといけないが、かといって戦力になるかもしれないと思ったので言う……
「今のあの国は王太子すら、マドレーヌの言いなり、事実上の王はマドレーヌなのよ、貴方達に殺すことができて?」
「我々にできぬものは無い!任せろ!」
こう言うなり本当に向かったのであった!
しめたぞ!あいつらが成功すればそれで良し、失敗してもマドレーヌと作者のホラー吸引力を引き受けてくれればそれで良し!
理想は共倒れしてくれることなのだが!
ってことで、暗殺教団がマドレーヌを狙っている隙に、私は盗賊を率いて、次々と悪徳貴族を制圧していった!
マドレーヌはというと、暗殺教団は返り討ちにしたらしいのだが(マドレーヌがしたのではなく、王太子らのおかげだが)
そこで、「怖かったわ」「君を守って見せる!」などとどうやら茶番をしていたらしく、私達が悪徳貴族を倒して宝を略奪している対策を何1つできていない(笑)
こうして陛下を人質にすることまで成功するのであった!陛下ですら、作者の異常空間がなければ楽勝なのね……
お話ガバガバ過ぎ!
そしてマドレーヌと王太子一派の前に現れる私達!
「マドレーヌに王太子達、降伏しなさい!さもなくば陛下の命はありませんよ?」
我ながら悪役令嬢の領域を超えた悪徳令嬢でしかないなと思うのだが、この世界がある意味酷いから開き直っている面はある。
世界がまともならこんなこと許されないですよね……!
「やめなさい!貴女は神の罰を下るでしょう!」
「うるせぇ!何が神の罰だ!偉そうにして俺達が盗賊をしてるのもお前らが偉そうなせいだ!」
盗賊の親分が激怒をするも、マドレーヌは「やめるのです、今すぐに開放すれば神は許すでしょう、私を信じるのです!」
あまりのマドレーヌの強い態度に盗賊は動揺しだす……
「もしかしてこのままでは俺達ヤバいのでは?」
……っち作者の設定がガバガバな所が裏目に出ている!悪党がこんなところで怯んでどうするんだ!私は鼓舞することにした!
「臆するな!私と共に悪の王家と貴族を倒せば、蓄えられた宝を解放し、そなたらは解放軍として今までの罪を不問とし、新たな国の軍に編入する!その未来を私に信じて続け!」
盗賊達は私の鼓舞が聞いたのか「うおおおおおおおお!俺達もまともになってやるんだ!」
などと叫び、見事マドレーヌらを拘束することに成功した!
やった!と言いたいが、いつ作者の加護でマドレーヌが復活するか分からない、ほかの奴はともかく、マドレーヌだけは処刑しないと……
ということで私は罪をでっちあげた。
というか実質そうなんだけど、それは作者の加護というメタだから、この世界では通じない罪……
ようはマドレーヌがみんなを魅了したからおかしくなったと言う理由で処刑させた……
というか他のキャラでは当てにならないから生まれて初めて私は処刑を自らした……
二度とはしたくないが……
すると元王太子も元陛下も、今までと打って変わって、少しは話が通じる人間になった……
これを私は「魅了の証拠」とゴリ押したが、多分作者の加護が消えて、ただのガバガバ設定に戻ったからだろう!
こうして私は悪の女王にまでなってしまったが、ここまではしたくなかったけど、この世界、ここまでしないと私はきっと生き残れなかっただろう……!
そしてムカつくことに、盗賊の親分は髭を剃って、さらに衣装をよくして清潔にすると意外とカッコいいことが分かった。
さらに私に惚れたとか何とか言うけど、うーんそういう気持ちにはまだなれないかなぁ……
とは言え、もう作者のルートからは大きく外れたため、これからの私の運命がどうなるのかは分からない!

