なんだか悪い事をしているように思えて、ぎゅっと封筒の端を強く握った。
そしてある事が頭をよぎり、口に出す。
「乙葉…これ、本当に本物のお金かな?」
もしかしたらこの十万円は偽札とかで、ツムグさんは私達を騙しているだけとか…。
その可能性がまだ残ってる。
そうじゃないとこんな事、あり得ない。
「偽札だったら警察に言わなきゃだよね」
都市伝説を信じて小説と交換で偽札を貰いました…なんて間抜けな話になっちゃうけど、証拠があれば話くらい聞いてもらえるはずだ。
「えっと…偽札ってどうやって確かめるんだっけ乙葉…」
返事がない。
聞こえなかったのかな…?
隣にいる乙葉を見る。
「乙葉…?」
彼女は欲しかったおもちゃを手に入れた子供のようにキラキラとした瞳で封筒を見つめていた。
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