あたしと琴音は通う高校を、

「制服がかわいいところがいい♪」と、いうことで、

競争率5倍という、難題を乗り越え

この、【私立海ヶ丘学園】(通称、ウミガク)に

入学することができた。

だけど、ここは・・・・・




   ――女子校なのだ――



「あぁ~~あ。高校生といっても、
 女子校なら楽しくないなぁ~~。」

琴音が、駅のホームで缶コーヒーを飲みながらつぶやいた。

(自分がウミガクがいいっていったくせに。)

そう思いながら、あたしは緑茶を飲んでいた。

「てかさぁ、まだ次の電車まで20分もあるんですけどぉー!!
 遅刻したら、垢莉のせいだからねっ!?」

あたしが寝坊したからあたし達は、

20分後の電車を待っていた。





この時、20分後の電車に乗っていなければ

あたしの人生は変わっていたかもしれない――