Dying music 〜音楽を染め上げろ 高2編~


……大っっっっっ変だっ………‼






2年生って、本当に大変だ。 後輩の面倒を見ながら自分たちの練習も進めて、さらにフェスの準備まで抱える。



「計画を立てないとマジで全員キャパオーバーするぞ。」

恭也が深く息を吐きながら言う。

「だよなぁ。せっかく1年生も頑張ってくれてるんだから、俺らがしっかりしないと…。」

怜斗も重くうなずいた。

その通りだ。要領よく、効率的に動かないと、あっという間にパンクする。



「とりあえず、一年生それぞれの現状を共有しよう。」



涼の提案で、下校時間を過ぎたため近くの公園へ移動した。 ベンチに腰を下ろし、順番に1年生の進捗を報告していく。


颯太は経験者だけあって、基礎は他の2人より安定している。 ただ、合わせてみるとピッチが揺れたり、速いフレーズになると音が詰まるらしい。

真宙はメジャーコードもマイナーコードもよく覚えている。 でも押さえ方がまだ不安定で、正しい音が鳴らない。 さらに、フレーズになると頭と手が噛み合わなくなるとのこと。

ゆずなには音階、和音、楽譜の読み方など基礎を一通り教えた。意外と音感がよく、予想していたよりは早く進みそうだ。しかし、 まだ片手演奏で、指の使い方が分からなくなってしまうときがある。



「颯太はリズムキープ苦手っぽいから、そこ重点的に見ていく。」

「ゆずなは基礎終わったし、次のステップに移るつもり。」

「真宙はコードできてるんだよね?そしたら次は…」



まるで塾講師みたいに、それぞれに合った練習方法を組み立てていく。 僕らはできる限り自分たちの個人練で調整し、今は1年生の基礎を最優先にする方針に決めた。

怜斗はベースとボーカルを2曲分抱えているため、そっちに集中してもらう。 僕と恭也は引き続きゆずなと真宙の指導。 涼は颯太の指導に加えて、全体スケジュール管理、先生との連携を担当することに。

役割分担は決まった。 あとは、全員で協力して進めるだけだ。