漆黒な愛【闇桜編】



もう世界が分からない。


西園寺先輩の住む世界とわたしの住む世界が


どれくらい距離を開こうとその間に過ぎなくなっている。


きょとん……とし過ぎたのか


「忘れ物」


とひょいと渡されたのは制服の中にあった櫛だった。


「あっあのっ……これ、いつみつかったものですか?」