嫌いなアイツ




「いったァー…」



あたしは上半身だけ起き上がる。


…げ。
みんなの注目の的だ。
最悪……。




「那美ッ!大丈夫ッ!?」


果林が駆け寄って来てくれた。


「ん〜。大丈夫だよ!!
ちょっとボーッとしてたわ」


あたしは立ち上がった。