クレイヴン公爵家の長男セシル・クレイヴンには妹のような幼馴染みデイジー・ティアニーが居て、婚約者である私アイリーン・リンスコットのことなんて居ないものとして扱っている。
だから、誰しも思うだろう疑問はこれなのだ。
『自分の婚約者の隣にあのような親しげに振る舞う女性が居て、貴女はどうして平気そうにしているの?』
……大丈夫かと言われれば、もちろん大丈夫ではない。大丈夫ではない。婚約者に蔑ろにされて、傷ついているかと問われればその通り。
いっそ何もかも……私たちの関係のすべてを、なかったことにしてしまえれば楽なのに。
婚約者セシルとは何度も何度も、話し合ったことはある。私が貴方の婚約者なのだから、別の女性を近づけて欲しくはないのだと。
けれど、話は平行線のままで終わってしまう。
私の言い分としては、せめて公式な場所だけでもデイジーを伴うのは止めて欲しいとお願いした。
セシルにべったりと張り付いているデイジーを見た周囲が、どんな事を考えるか容易に想像出来るはずなのだから。
私の主張を聞いた、セシルの言い分としてはこうだ。
だから、誰しも思うだろう疑問はこれなのだ。
『自分の婚約者の隣にあのような親しげに振る舞う女性が居て、貴女はどうして平気そうにしているの?』
……大丈夫かと言われれば、もちろん大丈夫ではない。大丈夫ではない。婚約者に蔑ろにされて、傷ついているかと問われればその通り。
いっそ何もかも……私たちの関係のすべてを、なかったことにしてしまえれば楽なのに。
婚約者セシルとは何度も何度も、話し合ったことはある。私が貴方の婚約者なのだから、別の女性を近づけて欲しくはないのだと。
けれど、話は平行線のままで終わってしまう。
私の言い分としては、せめて公式な場所だけでもデイジーを伴うのは止めて欲しいとお願いした。
セシルにべったりと張り付いているデイジーを見た周囲が、どんな事を考えるか容易に想像出来るはずなのだから。
私の主張を聞いた、セシルの言い分としてはこうだ。



