君との思い出~私の愛した人たちへ~

大学2年の時。
夏休み帰省目前に村山からFAXがきた。
村山とはサークルを一緒に立ち上げたメンバーで彼は聾唖者だ。
『椎名さんに彼女ができたよ』
と。
ショックじゃないといえば嘘になる。正直ショックだった。

椎名さんの彼女のユキエは私より1歳下の子だった。
同じサークルの仲間だった。
だから余計『私が大学行かなかったら付き合ってたんだろうな』と思った。

その夏休みは椎名さんと二人では会わなかった。