椎名さんは難聴者だった。
割と話すのは上手だが聴力はどんどん落ちてきているらしい。

その後私のサークルにくるようになり色々と手伝ってくれた。
やめそうになった人とじっくり話をしてくれたり手話以外の部分でも手伝ってくれた。

そんな彼に惹かれるのに時間はかからなかった。
歳は6歳上だった。

サークルの帰りには一緒に帰ったり
時々待ち合わせて二人で食事したり…

でもちょうど大学受験前。
私はやりたい事があったし
彼もそれを知っていた。

だからよく励ましてくれた。