君との思い出~私の愛した人たちへ~

それから笠井さんからマメに連絡がきた。
同じ学生だったこともあり学校の話やら近く控えた実習の話やらをしていた。
その中で当時私がゼミの研究対象でボランティアに行っていた自閉症の男の子の話をした。
当時17歳でちょうど思春期。パニックを起こすと大変なので男性ボランティアさんを探していた。
すると笠井さんは『障害児に興味があるからボランティアにいきたい』と言い出した。
来てくれれば助かるので一緒にボランティアに行くことになった。
バンド以外でも会うことになったが彼と付き合えば付き合うほどつまらない。
真面目でとてもいい人ではあるが、なんというか私とは笑いのツボが違っていたような感じで。
友達として付き合う分には差し障りはないがそれ以上の感情はなかった。

友達としては別にいても苦にならないタイプだったので私の友達と彼の友達と一緒に合コンしたりもした。
二人で出かけたこともあったり私の誕生日にプレゼントくれたりもした。