小学4年生の時に小学校の合奏団というものに入った。
ピアニカやアコーディオン、打楽器なんかでみんなで合奏する小学校の部活みたいなものだった。
その時の顧問が博史先生だった。
いかにも音楽の先生、という感じのすらっとした整った顔の先生だった。

合奏団に入る前からなぜかかわいがってもらっていて
低学年の時はよくたかいたかいとかしてくれた先生だった。
今思えば当時今の私くらいの歳だったと思う。

私が5年生になった時。
博史先生は6年生がいるにも関わらず、団長がやる仕事を私にやらせていた。
練習終わりの挨拶やら楽譜を運ぶ仕事やら夏休みの練習のアイス買いやら…
なんかあると校内放送で『合奏団5年の吉村さん、職員室まできてください』と呼び出し。
よく仕事をさせられた。

口が悪い先生だったが冗談も好きで面白い先生だった。

卒業するまで先生と一緒に合奏していけると思っていた。