ゼッタイ仲良くなりません!

4月、下旬。

うららぎ中学校、2年C組。ー



私はまた彼に話しかけられました。





「中嶋さーーん」


「元気ーーー?」



隣から話しかけてくるのは、この学年屈指の問題児、南くん。



私、この人と話したことあったっけ? 



一年生のとき、クラスは違っていたけれど、



「授業中の逃亡常習犯」ってウワサで名前は知っていた。


そんなヒトが、トモダチ二人の私の隣の席になるなんて。


この人とでも、話しかけられたら「うん」とか「うん」とか……しか言えない。


気さくなヒトみたいだけど、緊張するんだもん‼



トモダチすごい多いし、



おもしろいみたいだし、



しかも……
 


「中嶋さん…」

南くんがいきなり真顔になる。

 
それからぐっと私の耳に顔を近づけて…

「聞いてる?」
「は、はい……」


南くんを無視しちゃったときはたいていこうなる……


これじゃあ一生このヒトと話さなければいけない



しかも南くん、相当もてるみたいで南くんに話しかけられると、周りの女子から


「オマエユルサネエ」圧が飛んでくる。



こんなだから、南くんもてるんだよ


ゼッタイ女たらし、じゃん、




とにかく、どうにかして南くんに



やめてもらわないと。


まず、平穏な世界で暮らしたい私にはいちばん合わない気がする!