鮫ちゃん、君の名前を聞かせて


すると、脱がそうとしてくる。


「大胆っ!…あ、もしかして洗ってくれるの?」


やっと理解した俺は、服をささっと脱いで渡した。

でも脱衣所の洗濯機の方に向かおうとはしない。


「えぇ…下着も?」


何も思ってなさそうな瞳だった。


「あ…あっち向いててよ」


鮫ちゃんは律儀に背を向けてくれた。


「はい、床に下着置いてあるから!じゃあちょっと目瞑っててね、ベッドのとこで着替えるから!」


鮫ちゃんは下着を拾って脱衣所に向かう。

…男と、同棲とかしてたのだろうか。

下着とか、裸とか、その程度じゃ何も照れやしない。

少しジェラシーに近いものを感じた。

…なんてな、俺彼氏でもないのに。


テーブルで朝ご飯を食べていると、鮫ちゃんは机で何かしている。

真面目に何かを書いている。


「何してるの?」


英語の問題…?


「鮫ちゃん、もしかして高校生…?」


ちょっと待てよ、俺未成年の家に上がり込んで同居してる…?


「鮫ちゃん、17歳なら右手で机トントンして。18歳なら左手で机トントンして」


そう言うと、彼女は左手で机をトントンした。


「あっぶねぇぇぇ」


でもまあ高校生ってだけでグレーゾーンだけど。