Color and Lights

――ただいまから2番の開場をいたします――

「あ、ちょうど開いたみたいです。行きましょう?」

彼女が私の手をとって優しく誘導する。そのさりげない気遣いが私の胸を揺らした。

「……ありがとうございます、助かります。」

「当たり前です、助け合わなきゃ。」

彼女に連れられて入口へ向かう。

「チケットを見せてください。」

さきほど買ったチケットを探る。思ったよりも見つからず、焦りながら手で探る。

「ちょっと失礼しますね……」

彼女が私の代わりに探してチケットを出してくれる。

「何もかもすみません。」

「謝らないでくださいよ、誰も悪くないですし。」

そういいながら席につく。

慣れない雰囲気に言葉が詰まる。そしてお互い何も話さないまま、会場は眩しすぎるほどの無機質な光と響き渡る音で包まれていった――