Color and Lights

外には私が少し前に頼んでいたタクシーが停まっているみたいだった。運転手は私の白杖をみて気づいたのか、「大丈夫ですか?」と問われ、手伝ってもらう。

何とか2人とも乗れると、運転手に八重さんから貰った住所の紙を辺りを探りながら差し出す。

「ここまでお願いします。」
「承知しました。」
車が発進する。

隣の彼女はすやすやと寝息をたてている。彼女といると、車の行き交う音も楽しそうな喋り声もどこかへ去ってしまったみたいに静かだ。耳から聞こえる様々な情報が綺麗に整理整頓されていくような心地がする。