君の言葉で夢を見たい



今日はスケジュールの合間の、珍しく1日オフの日だった。

他のメンバーは東京観光に出かけると言っていたけれど、僕はそれをパスしてひとりで昼まで寝ていた。



昨日は2日目のコンサートが終わって意識朦朧の中、なんとかメイクを落として軽くシャワーを浴びるとすぐに寝てしまった。


目が覚めると汗をかいていて、もう一度シャワーを浴びたくなった。

だけど部屋には昨日の夜に使ったバスタオルしかない。


一応触って確かめてみたけれど、案の定、分厚いバスタオルは湿り気を帯びていた。


――さすがに生乾きのタオルは気持ち悪いな。


タオルの再利用を諦めて、新しいタオルを追加で持ってきてもらうことにした。



ベッドサイドに置かれた電話の、館内サービスに繋がる内線番号9番を押す。

ぷるる、ぷるると無機質な呼び出し音が何度か鳴ってすぐに電話が繋がった。



『お電話ありがとうございます。ベルデスクの夏木でございます』