好きになった人は、みんなのアイドルで 3

ーー悠太郎サイド

レコーディングしたデビュー曲の音源を皆で聞く。

「우리 진짜 데뷔하는구나」
(ほんとに俺たちデビューするんだね)

……やばい。俺の声が入った曲だ。 興奮が止まらない。

早く、これ紬ちゃんに聞かせたいな。
音源できたよって聞かせたら
きっと紬ちゃん、喜んでくれるんだろうなあ。

この曲で自分がパフォーマンスするところを想像する。
ライブ会場で、テレビの前で、紬ちゃんは楽しそうに見てくれるはず。

……早くステージに立ちたい。
ステージに立つ姿を紬ちゃんに見せたい。

居ても立ってもいられない気分だった。

ーー
帰り道、深夜なのにも関わらず我慢できなくて紬ちゃんに電話する。

「んん、もしもし?悠太郎くん?」

……寝てたよね。
いつもよりもむにゃむにゃしてる。

「ごめん、遅くに電話かけて」
「今日、デビュー曲のレコーディングした音源聞いたんだ」
「自分の声、入ってて。なんか、やばくて」
「それで、ごめん。紬ちゃんに電話かけたくなった」

「わあ、おめでとう!」
「私も早く聞きたい。楽しみにしてるね」
紬ちゃんが嬉しそうな声を出す。

「早く紬ちゃんに、俺らのパフォーマンス見せたいなあ」

「うん、私も早く見たい」
「歌詞ちょっとでも分かるようにね、韓国語の勉強も続けてるよ」

「まじで?ありがとう」

見てて、紬ちゃん。
俺、絶対ステージに立つから。