悠太郎くんを空港に見送りに来る。
悠太郎くんは実家に帰ってたから、空港で待ち合わせ。
日本にいる間いっぱいデートしたかったけど
私の体調を気にして悠太郎くんは全然外出しようとしなかった。
……くっつきたかった、っていうのもほんとだとは思うけど。
「あ、悠太郎くん」
大きく手を振る。
「あー、いっつも俺の方が早いのに今日は紬ちゃんの方が先だったー」
「そんなのどっちでもいいよ〜」
「お弁当作ったの。機内で食べて」
「……碧くんの分も作ったけど、食べるかな」
「紬ちゃんのごはんめっちゃ美味しいから絶対喜ぶわ、ありがと」
今度はデビューに向けて本格的な準備が始まるらしく、 次の帰国は決まっていない。
いつもなら、次はいつ会えるね、ってバイバイできるのに。
「帰る日分かったらすぐ連絡してね、今度は絶対迎えに来るから」
「もちろん連絡するけど、無理しちゃだめだよ」
「……分かってる」
柱の陰でキスをされる。
「……人前ですると、碧くんに怒られるんじゃなかったっけ」
「勝手に怒ってろ」
悠太郎くんの右手には、私の左手と同じ黄色い石が光る。
「頑張ってね。体調に気を付けて。無理しないで」
「紬ちゃんの方こそ」
名残惜しくて、悠太郎くんの手を握る。
握り返してくれた手は、あったかくて安心した。
「じゃあ、行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい」
この時の私たちは、
これから始まる日々を、まだ知らなかった。
悠太郎くんは実家に帰ってたから、空港で待ち合わせ。
日本にいる間いっぱいデートしたかったけど
私の体調を気にして悠太郎くんは全然外出しようとしなかった。
……くっつきたかった、っていうのもほんとだとは思うけど。
「あ、悠太郎くん」
大きく手を振る。
「あー、いっつも俺の方が早いのに今日は紬ちゃんの方が先だったー」
「そんなのどっちでもいいよ〜」
「お弁当作ったの。機内で食べて」
「……碧くんの分も作ったけど、食べるかな」
「紬ちゃんのごはんめっちゃ美味しいから絶対喜ぶわ、ありがと」
今度はデビューに向けて本格的な準備が始まるらしく、 次の帰国は決まっていない。
いつもなら、次はいつ会えるね、ってバイバイできるのに。
「帰る日分かったらすぐ連絡してね、今度は絶対迎えに来るから」
「もちろん連絡するけど、無理しちゃだめだよ」
「……分かってる」
柱の陰でキスをされる。
「……人前ですると、碧くんに怒られるんじゃなかったっけ」
「勝手に怒ってろ」
悠太郎くんの右手には、私の左手と同じ黄色い石が光る。
「頑張ってね。体調に気を付けて。無理しないで」
「紬ちゃんの方こそ」
名残惜しくて、悠太郎くんの手を握る。
握り返してくれた手は、あったかくて安心した。
「じゃあ、行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい」
この時の私たちは、
これから始まる日々を、まだ知らなかった。



