月下ノ姫

海未「……何」

伊織「いや、前より表情増えたなって」

海未は少し黙る

自分では、 あまり分からない

だけど

月詠のみんなと居る時間は、 前よりずっと温かかった

流生は相変わらずうるさいし

伊吹は過保護だし

隼人はずっと忠犬みたいだし

雅臣は父親みたいに心配してくる

OGは今でも、 海未の憧れだった

そして

伊織は、 ずっと隣に居てくれる

海未「……伊織」

伊織「ん?」

海未「私、多分まだ分かってない」

伊織「何を」

海未「愛とか」

海未は夜空を見上げる

昔の自分なら、 きっと想像も出来なかった

誰かと並んで、 こんな穏やかな時間を過ごす未来なんて