月下ノ姫

伊織「?」

海未「何で、そこまでしてくれるの」

静かな声

海未は本気で分からなかった

昔から、 自分は傷付けられる側だった

大事にされたことなんて、 ほとんどない

だから

“守りたい”

なんて感情を向けられる意味が、 理解出来なかった

伊織は少しだけ目を細める

そして

伊織「……好きだから」

海未「……え」

空気が止まる

流生「っ!?!?!?」

伊吹「うわ」

隼人「やっと言った」

伊織はもう誤魔化さなかった

真っ直ぐ、 海未だけを見る

伊織「仲間とか、そんなんじゃない。
   ずっと、お前だけ特別だった」