月下ノ姫

突然、 教室の扉がノックされる

女子生徒3「……海未?」

入ってきたのは、 クラスメイトの女子だった。

正体を知らない、 普通の同級生

女子生徒3「まだいたんだ」

海未「……まぁ」

女子生徒3「海未ってさ、なんかずっと一人だよね」

海未は答えない

女子は少し困ったように笑った

女子生徒3「でも、今日ちょっと嬉しかった」

海未「?」

女子生徒3「昼休み、プリント拾ってくれたじゃん」

海未は覚えていなかった

ただ落ちていたから拾っただけ

だけど女子は、 少し照れたように言う

女子生徒3「海未って怖い人かと思ってた」

海未「……」

女子生徒3「でも優しいんだね」

その瞬間

海未の胸が、 少しだけ痛んだ