そのまま二人で会議室へ向かう。
病院の廊下を歩きながら、自然と空気が引き締まっていくのを感じた。
そして。
大きな会議室の扉が見えてきた。
森崎さんが扉を開ける。
その瞬間広い会議室が目に入った。
すでに数人のスタッフが準備をしている。
その中央。
同じフライトスーツを着た二人の男性が立っていた。
一人は長身で落ち着いた雰囲気の男性。
40代くらいだろうか。
鋭さの中に経験を感じる。
もう一人は30代くらい。
日に焼けた肌と、柔らかい笑顔が印象的だった。
私たちに気づくと、二人がこちらを見る。
すると森崎さんが、少し嬉しそうに笑った。
「やっと我々のチーム揃いましたわ」
その声に、自然と空気が締まる。
森崎さんがみんなの前へ立った。
「みなさんに紹介します」
「香川県・四国総合医療センターから来てくれた、神波 岳(かんなみ がく)ナース」
日に焼けた男性が軽く手を上げる。
「よろしくお願いします」
穏やかだけど、芯の強そうな声。
続いて。
「北海道・北陵医科大学病院から来てくれた、斉賀純一(さいが じゅんいち)ナース」
長身の男性が静かに会釈する。
「よろしくお願いします」
低く落ち着いた声だった。
そして。
森崎さんがこちらを見る。
「東京・中央大学病院から来てくれた、一ノ瀬紗凪ナースです」
視線が集まる。
私は小さく頭を下げた。
「一ノ瀬紗凪です」
「半年間、よろしくお願いします」
すると神波さんが、ふっと笑う。
「この日来るん、めちゃくちゃ楽しみにしてました」
人懐っこい笑顔。
でも目は鋭い。
この人も現場をかなり経験してきた人だと分かる。
斉賀さんも静かに頷いた。
「噂は聞いてます」
「一緒にやれるの楽しみにしてました」
その言葉に、少しだけ緊張が増す。
そして最後に森崎さんが自分を指差した。
「で、主任任されてます」
「大阪中央医療センターの森崎隼斗です」
その瞬間。空気が少し和いだ。
「我々4人が、このプロジェクトの指導看護師になります」
その言葉が落ちた瞬間。
改めて実感した。
これは本当に、日本規模のプロジェクトなんだ。
「斉賀さんと神波さんは主にER勤務、一ノ瀬さんと俺はICU勤務です」
と。森崎さんがくわえて説明する。
その時、会議室の扉が次々開き始める。
今度はドクターたちだった。
フライトドクター。
救命医。
外傷専門医。
災害医療チーム。
様々な分野の医師たちが集まってくる。
その中には、東京でも名前を聞いたことのある有名な先生までいた。
私は思わず息を呑む。
すると森崎さんが小声で言った。
「今回、全国からトップクラス集めてるんで」
「緊張しますね……」
「まぁ俺もしてます」
意外な言葉。
思わず見ると、森崎さんが少し笑った。
「さすがにこれは別格ですわ」
そして。
ドクター側の指導者紹介も始まる。
最終的に集まったのは——
フライトナース指導者4人。
フライトドクター指導者4人。
合計8人。
さらに。
この巨大プロジェクト全体の総合責任者として、高城先生が前へ出た。
その瞬間。会場の空気が変わる。
やはり、この人が中心なんだ。
高城先生は穏やかな表情のまま、全員を見渡した。
「本日から、日本初となるフライトナース・フライトドクター統合育成プロジェクトを開始します」
静かなのに、よく通る声。
その言葉に、会場の空気がさらに引き締まる。
そして気づく。
会議室の後方には、さらに多くの人が集まっていた。
新聞社。
医療雑誌記者。
テレビクルー。
カメラ。
フラッシュ。
想像以上だった。
日本初。
それだけ、このプロジェクトは注目されている。
そして。
院長が前へ出る。
マイクを握り、静かに口を開いた。
「日本の救急医療を、次の時代へ進めるために——」
こうして。
日本初の大型プロジェクトが、幕を開けた。
病院の廊下を歩きながら、自然と空気が引き締まっていくのを感じた。
そして。
大きな会議室の扉が見えてきた。
森崎さんが扉を開ける。
その瞬間広い会議室が目に入った。
すでに数人のスタッフが準備をしている。
その中央。
同じフライトスーツを着た二人の男性が立っていた。
一人は長身で落ち着いた雰囲気の男性。
40代くらいだろうか。
鋭さの中に経験を感じる。
もう一人は30代くらい。
日に焼けた肌と、柔らかい笑顔が印象的だった。
私たちに気づくと、二人がこちらを見る。
すると森崎さんが、少し嬉しそうに笑った。
「やっと我々のチーム揃いましたわ」
その声に、自然と空気が締まる。
森崎さんがみんなの前へ立った。
「みなさんに紹介します」
「香川県・四国総合医療センターから来てくれた、神波 岳(かんなみ がく)ナース」
日に焼けた男性が軽く手を上げる。
「よろしくお願いします」
穏やかだけど、芯の強そうな声。
続いて。
「北海道・北陵医科大学病院から来てくれた、斉賀純一(さいが じゅんいち)ナース」
長身の男性が静かに会釈する。
「よろしくお願いします」
低く落ち着いた声だった。
そして。
森崎さんがこちらを見る。
「東京・中央大学病院から来てくれた、一ノ瀬紗凪ナースです」
視線が集まる。
私は小さく頭を下げた。
「一ノ瀬紗凪です」
「半年間、よろしくお願いします」
すると神波さんが、ふっと笑う。
「この日来るん、めちゃくちゃ楽しみにしてました」
人懐っこい笑顔。
でも目は鋭い。
この人も現場をかなり経験してきた人だと分かる。
斉賀さんも静かに頷いた。
「噂は聞いてます」
「一緒にやれるの楽しみにしてました」
その言葉に、少しだけ緊張が増す。
そして最後に森崎さんが自分を指差した。
「で、主任任されてます」
「大阪中央医療センターの森崎隼斗です」
その瞬間。空気が少し和いだ。
「我々4人が、このプロジェクトの指導看護師になります」
その言葉が落ちた瞬間。
改めて実感した。
これは本当に、日本規模のプロジェクトなんだ。
「斉賀さんと神波さんは主にER勤務、一ノ瀬さんと俺はICU勤務です」
と。森崎さんがくわえて説明する。
その時、会議室の扉が次々開き始める。
今度はドクターたちだった。
フライトドクター。
救命医。
外傷専門医。
災害医療チーム。
様々な分野の医師たちが集まってくる。
その中には、東京でも名前を聞いたことのある有名な先生までいた。
私は思わず息を呑む。
すると森崎さんが小声で言った。
「今回、全国からトップクラス集めてるんで」
「緊張しますね……」
「まぁ俺もしてます」
意外な言葉。
思わず見ると、森崎さんが少し笑った。
「さすがにこれは別格ですわ」
そして。
ドクター側の指導者紹介も始まる。
最終的に集まったのは——
フライトナース指導者4人。
フライトドクター指導者4人。
合計8人。
さらに。
この巨大プロジェクト全体の総合責任者として、高城先生が前へ出た。
その瞬間。会場の空気が変わる。
やはり、この人が中心なんだ。
高城先生は穏やかな表情のまま、全員を見渡した。
「本日から、日本初となるフライトナース・フライトドクター統合育成プロジェクトを開始します」
静かなのに、よく通る声。
その言葉に、会場の空気がさらに引き締まる。
そして気づく。
会議室の後方には、さらに多くの人が集まっていた。
新聞社。
医療雑誌記者。
テレビクルー。
カメラ。
フラッシュ。
想像以上だった。
日本初。
それだけ、このプロジェクトは注目されている。
そして。
院長が前へ出る。
マイクを握り、静かに口を開いた。
「日本の救急医療を、次の時代へ進めるために——」
こうして。
日本初の大型プロジェクトが、幕を開けた。

