トップアイドルは白衣の天使に恋をするsecond

「で?そのあとは?」

「まだ聞くの?」

「聞く!!」

私は即答した。

すると梓が肩をすくめる。

「普通にご飯行ったり」

「迎え来たり」

「電話したり」

「あと距離近い」

「きゃ//」

私はまた悶える。

梓は私の反応を見て完全に面白がっていた。

「でも優朔さん、意外と嫉妬するよ」

「えっ」

意外だな…

「この前、仕事で男の先生と喋ってたら不機嫌になってた」

「なにそれ最高」

「紗凪ほんとこういうの好きだよね」

好きです。めちゃくちゃ。

私は興奮しながらさらに聞く。

「黒騎士の他のメンバー知ってるの!?」

「そりゃ知ってるわよ」

「陽貴さんは“優朔がついに”みたいな顔してた」

うんうん

「あと奏くんが“優朔さん落とす梓さんすご”って」

「それも言いそう」

二人で笑う。

そして。

梓が、何気ない顔でさらに爆弾を落とす。

「あとキスめちゃくちゃ上手いよ」

「っ!!?」

私は危うく紅茶を吹きかけた。

「ちょ、、っ」

「なに」

聞いてるこっちが赤面してしまう。

「事実だから」

強い。

強すぎる。

私は真っ赤になりながらテーブルを叩いた。

すると。

梓がにやっと笑う。

「紗凪は?」

「……は?」

「佐野陽貴、色々上手いんじゃないの?」

「っ……!!」

完全に詰む。

昨日の夜を思い出してしまった。

私は一気に顔が熱くなる。

梓がその反応を見て爆笑した。

「分かりやす」

「絶対甘々でしょ、あんたたち」

「……否定できない」

そう呟いた瞬間。

梓がテーブルへ突っ伏した。

「うわぁ!紗凪が惚気けた」

「ちがっ!」

「いや今のは惚気」

私は顔を覆う。

でもこんな風に恋愛の話をして笑い合えるのが、なんだか嬉しかった。

気づけば。

窓の外は夕焼け色へ変わっていた。

時計を見る。

「……え」

「3時間経ってる」

「ほんとだ」

私たちは顔を見合わせて、思わず笑った。

離れていた時間なんて感じないくらい。

話は、まだまだ尽きそうになかった。