次の日の昼。
陽貴くんは朝から仕事だった。
「行ってきます」
「いってらっしゃい」
玄関で軽くキスをして。
少し名残惜しそうに何度も振り返る陽貴くんを見送りながら、私は思わず笑ってしまった。
扉が閉まる。
静かになった部屋。
私はスマホを確認する。
《着いたら連絡してね》
梓からのメッセージ。
今日は、久しぶりに梓と会う約束をしていた。
スイーツバイキング。
もちろん、梓からのリクエスト。
ほんと甘いもの好きだなぁ梓は。と思いなが私は小さく笑う。
大阪土産をバッグへ入れて、身支度を整える。
鏡を見る。
なんだか少し顔が柔らかくなった気がした。
陽貴くんにも。
ICUのみんなにも言われたけど。
そんなに分かりやすいのかな。
私は少し照れながら家を出た。
電車へ揺られる。
東京の街並みを見ながら、私は自然と頬が緩んでいた。
梓とも、気づけば3ヶ月ぶりくらいだ。
退院してからも電話はしていたけど直接会うのは
本当に久しぶりだった。
会ったら泣くかもしれない。
そんなことを思いながら、待ち合わせのお店へ向かう。
人気のスイーツバイキングのお店。
入口のショーケースには綺麗なケーキが並んでいて、女の子たちで賑わっていた。
私は店内を見渡す。
すると窓際の席に座っている姿が見えた。
「……梓」
その瞬間。
梓も私に気づく。
ぱっと目を見開いて。
次の瞬間、立ち上がった。
「紗凪!!」
私は思わず笑って、駆け寄る。
そして。
お互い、そのままぎゅっと抱きついた。
「うわぁぁぁぁ久しぶり!!」
「会いたかったぁ……!」
梓の声が、少し泣きそうで。
私も胸がいっぱいになる。
「ほんと久しぶり……」
「ちゃんと生きてるじゃーん」
そう言いながら、梓がまたぎゅっと抱きしめてくる。
私は思わず笑った。
でもその抱きしめる力が、少し震えていて。
本当に心配してくれてたんだって伝わってくる。
私はそっと背中を撫でた。
「もう大丈夫だよ」
すると。
梓が少しだけ顔を上げる。
「……痩せた」
「みんな言う」
「でも顔は幸せそう」
図星すぎる。
私は一気に照れてしまう。
「ちょっと」
「え、なにその反応」
梓がにやっと笑う。
「さては佐野陽貴とラブラブしてんな?」
「……っ」
「うわ図星だ」
「梓!!」
完全に遊ばれてる。
でもこんなやり取りすら久しぶりで。
私は笑いながら、少しだけ泣きそうになった。
やっと本当に東京へ帰ってきたんだって。
改めて実感した。
陽貴くんは朝から仕事だった。
「行ってきます」
「いってらっしゃい」
玄関で軽くキスをして。
少し名残惜しそうに何度も振り返る陽貴くんを見送りながら、私は思わず笑ってしまった。
扉が閉まる。
静かになった部屋。
私はスマホを確認する。
《着いたら連絡してね》
梓からのメッセージ。
今日は、久しぶりに梓と会う約束をしていた。
スイーツバイキング。
もちろん、梓からのリクエスト。
ほんと甘いもの好きだなぁ梓は。と思いなが私は小さく笑う。
大阪土産をバッグへ入れて、身支度を整える。
鏡を見る。
なんだか少し顔が柔らかくなった気がした。
陽貴くんにも。
ICUのみんなにも言われたけど。
そんなに分かりやすいのかな。
私は少し照れながら家を出た。
電車へ揺られる。
東京の街並みを見ながら、私は自然と頬が緩んでいた。
梓とも、気づけば3ヶ月ぶりくらいだ。
退院してからも電話はしていたけど直接会うのは
本当に久しぶりだった。
会ったら泣くかもしれない。
そんなことを思いながら、待ち合わせのお店へ向かう。
人気のスイーツバイキングのお店。
入口のショーケースには綺麗なケーキが並んでいて、女の子たちで賑わっていた。
私は店内を見渡す。
すると窓際の席に座っている姿が見えた。
「……梓」
その瞬間。
梓も私に気づく。
ぱっと目を見開いて。
次の瞬間、立ち上がった。
「紗凪!!」
私は思わず笑って、駆け寄る。
そして。
お互い、そのままぎゅっと抱きついた。
「うわぁぁぁぁ久しぶり!!」
「会いたかったぁ……!」
梓の声が、少し泣きそうで。
私も胸がいっぱいになる。
「ほんと久しぶり……」
「ちゃんと生きてるじゃーん」
そう言いながら、梓がまたぎゅっと抱きしめてくる。
私は思わず笑った。
でもその抱きしめる力が、少し震えていて。
本当に心配してくれてたんだって伝わってくる。
私はそっと背中を撫でた。
「もう大丈夫だよ」
すると。
梓が少しだけ顔を上げる。
「……痩せた」
「みんな言う」
「でも顔は幸せそう」
図星すぎる。
私は一気に照れてしまう。
「ちょっと」
「え、なにその反応」
梓がにやっと笑う。
「さては佐野陽貴とラブラブしてんな?」
「……っ」
「うわ図星だ」
「梓!!」
完全に遊ばれてる。
でもこんなやり取りすら久しぶりで。
私は笑いながら、少しだけ泣きそうになった。
やっと本当に東京へ帰ってきたんだって。
改めて実感した。

