トップアイドルは白衣の天使に恋をするsecond

私たちはしばらくそのまま抱き合っていた。

すると。

ぐぅぅ……

「……」

「……」

お腹が鳴った。

しかも、かなり大きい音。

一瞬静まり返る。

そして。

陽貴くんが吹き出した。

「っははは!」

「やだぁぁ……!」

恥ずかしすぎて顔を隠す。

「ごめ、ごめん、可愛すぎる」

「最悪……」

「ちゃんとご飯食べてない証拠じゃん」

笑いながら頭を撫でられる。

でもその顔が嬉しそうで。

なんだか私まで笑ってしまった。

「……何食べたい?」

陽貴くんが聞く。

「んー……」

少し考えて。

「陽貴くん作るオムライス」

そう言った瞬間。

陽貴くんが少し目を丸くした。

「……覚えてたの?」

「当たり前じゃん」

前に一度だけ作ってくれた。

忙しい合間に、不器用なのに一生懸命作ってくれたオムライス。

それがすごく嬉しくて。

ちゃんと覚えてる。

すると陽貴くんが、困ったみたいに笑った。

「ほんとそういうとこ」

「え?」

「好きすぎる」

また真っ直ぐ。

もう心臓がもたない。

でも。

そんな時間が、たまらなく幸せだった。