貴腐人の憂鬱――鬼上司と犬系後輩に、秘密を握られました――

でも、榊課長の声がすぐ横から落ちる。

「お前の言う居場所は、見せ方で作れるな」

「……はい」

「悪くない」

また、その言葉。

私はペンを握り直した。

どうしてこの人は、私がいちばん欲しいところに、短い言葉を置くのだろう。