翌朝、私はいつもより二十分早く出社した。
理由はもちろん、リュミエール案件の企画会議である。
昨日の夜、資料を読み込んだ。
売上推移、来店客アンケート、競合比較、店舗写真、過去のキャンペーン結果。
読んだ。
読んだのだが、読み込めば読み込むほど、胃の奥に小さな石が増えていくような気がした。
だって私は、営業推進部のアシスタントである。
資料を整える。
議事録を取る。
スケジュールを調整する。
会議室を予約する。
それが私の仕事だった。
それなのに今日から、会議の中に入る。
しかも、理由の一部は昨日、公園で榊課長に見られた私のネームである。
……ネーム。
思い出しただけで、机に額を打ちつけたくなる。
クールな上司風の男と、犬系後輩風の男。
近距離。
意味深な台詞。
そして、それを見下ろす榊課長。
脳内でその絵面を再生するたび、私は一秒ごとに社会的寿命を削られている気がした。
理由はもちろん、リュミエール案件の企画会議である。
昨日の夜、資料を読み込んだ。
売上推移、来店客アンケート、競合比較、店舗写真、過去のキャンペーン結果。
読んだ。
読んだのだが、読み込めば読み込むほど、胃の奥に小さな石が増えていくような気がした。
だって私は、営業推進部のアシスタントである。
資料を整える。
議事録を取る。
スケジュールを調整する。
会議室を予約する。
それが私の仕事だった。
それなのに今日から、会議の中に入る。
しかも、理由の一部は昨日、公園で榊課長に見られた私のネームである。
……ネーム。
思い出しただけで、机に額を打ちつけたくなる。
クールな上司風の男と、犬系後輩風の男。
近距離。
意味深な台詞。
そして、それを見下ろす榊課長。
脳内でその絵面を再生するたび、私は一秒ごとに社会的寿命を削られている気がした。



