貴腐人の憂鬱――鬼上司と犬系後輩に、秘密を握られました――

貴腐人、という言葉がある。

読み方は、「きふじん」。

高貴なご婦人、ではない。少なくとも私の場合は違う。
いい大人になっても、男性同士の関係性に胸を撃ち抜かれ、視線ひとつ、間合いひとつ、沈黙ひとつに「そこに物語がありますよね」と勝手に震える人間のことである。

ざっくり言えば、年季の入った腐女子。