「あっ。紗和ちゃん、ちょうどいいところに。大変だけど、青春祭のパフォーマンスをお願いしたいの。」
パフォーマンス。パフォーマンスというのは書道部から代表者1人が大きな筆で実際に書いているところを披露する伝統的な演技のことをさす。アイドルで言うとセンター、書道部の顔になる部分だ。毎年部長がやるのが恒例で今年も舞先輩がやる予定だった。
「舞先輩じゃないんですか?」
咄嗟に口に出てしまった。舞先輩の演技が見れない悲しみと衝撃の事実で脳がいっぱいいっぱいだったのだ。
「実はね…」
と言いながら長ズボンの袖を少し上げて指で指した。足には湿布をしてあり、周りが若干青紫になっている。肌白い足によく映えている。捻挫…?顔は微笑んでいたように見えた。しかし目の奥は笑っていなかった。先輩の瞳から涙が溢れそうになってることには気づかないふりをした。
「昨日怪我しちゃったのえへへ。」
私は何も言い返せなかった。なにで?とも聞けなかったし、励ますなんてことは到底できたかった。沈黙が続いた。3秒、5秒、そして7秒経ったとき、先輩の口が開いた。
「紗和ちゃん、いい?」
先輩の目はいつも細くて垂れていて優しい。いつもと同じはずなのに先輩からは固い決意が感じられた。
パフォーマンス。パフォーマンスというのは書道部から代表者1人が大きな筆で実際に書いているところを披露する伝統的な演技のことをさす。アイドルで言うとセンター、書道部の顔になる部分だ。毎年部長がやるのが恒例で今年も舞先輩がやる予定だった。
「舞先輩じゃないんですか?」
咄嗟に口に出てしまった。舞先輩の演技が見れない悲しみと衝撃の事実で脳がいっぱいいっぱいだったのだ。
「実はね…」
と言いながら長ズボンの袖を少し上げて指で指した。足には湿布をしてあり、周りが若干青紫になっている。肌白い足によく映えている。捻挫…?顔は微笑んでいたように見えた。しかし目の奥は笑っていなかった。先輩の瞳から涙が溢れそうになってることには気づかないふりをした。
「昨日怪我しちゃったのえへへ。」
私は何も言い返せなかった。なにで?とも聞けなかったし、励ますなんてことは到底できたかった。沈黙が続いた。3秒、5秒、そして7秒経ったとき、先輩の口が開いた。
「紗和ちゃん、いい?」
先輩の目はいつも細くて垂れていて優しい。いつもと同じはずなのに先輩からは固い決意が感じられた。

