なんでアイツなんかに

「ご家族の話によると原因はいじめだそうです。しかし、先生はクラスにそんなことをする人はいないと信じています!!みなさん根塚さんの分まで頑張りましょう…!」
先生、バカなんですか?と不意に口に出てしまいそうだった。今、目の前にいるよ。あの三人だよ。と言ってやりたかった。みんなもそう思っていると思う。清々しいほど堂々といじめているのに気がついていないなんて、流石に呆れた。
「先生も心を切り替えます、!なので皆さんも授業頑張ってください!」
と言って教室を後にした。先生がいなくなってからも沈黙は続いた。すごく重たい。しかし、
「松田気づいてないやん笑」
「えそれな笑」
すぐに軽くなった。一部は。にわとりだ。だからあいつらは嫌いだ。空気を読めない。罪悪感がない。人の心がない。三人中二人は男子。しかも超絶バカ。きっと自分のことしか見ていないのだろう。もう1人は女子だ。彼女はとても厄介な性格だ。頭がいい。成績優秀で先生たちから確実な支持率を持っている。表面は優等生だ。だから先生たちも疑うはずがなかった。
「よし。席につけ。始めるぞ!小テスト忘れてないからなぁ〜!」
社会の先生の吉川先生。野球部の顧問で情熱的。結構人気な先生だ。実は私も好きな先生。