ゴールデンウィーク明けの学校の日
手荒れが酷く、皮膚科を受診してから、遅れて登校をした日。
植物科の実習に合流するため誰もいない更衣室で作業服に着替えていた。
「おはー、え、有希子?珍しー」
「おはようございます?」
後から杏菜さんが更衣室に入ってきてびっくりして敬語&疑問形になってしまった。
「敬語はなしー同じクラスなのにー」
私より出席番号が後ろの杏菜さんは私が着替えている後ろを通り過ぎ、自分のロッカーを開け、作業服に着替えはじめた。
ニコニコ笑いながら話しかけてくる杏菜さんの顔から目が離せなかった。
誰にでも変わらない笑顔で話せる天才だ。
初めて名前を呼ばれた日も思ったけれど、
前からずっと知り合いかと錯覚してしまうほどだからここまできたら才能だ。
敬語をやめてみたら少しは杏菜さんに近づけるのかな。
「ん?どうかした?」
咄嗟に目を離す。
着替えをジロジロ見ていたと思われていたら嫌だな。
「ううん。なんでもない。」
少しでも近付きたいと思って、敬語をやめてみる。
「サボり?」
病院ってサボりになるのかどうか分からず返答に困って黙っていると、杏菜さんがまた話してきてくれた。
「んなわけないかっ。」
「えー、病院行ってた!あ、でもうつらない、皮膚科!」
「そっかそっか。有希子って漫画とか読む?」
「!読むよ。」
「よく読書してるもんね。小説派?」
読んでいる漫画の表紙や絵を見られたくなくて
学校では小説を読んでいる。
杏菜さんはただのクラスメイトのこともよく見ていると思うと
杏菜さんの周りに人が集まる理由が分かる気がする。
「いや、漫画派!かな」
「好きなん!漫画!おすすめある?」
と作業着に着替え終わった杏菜さんの顔が近い。
おすすめ…?、、、、、。
漫画は最近BLしか読んでないし、王道のBLも最近は読んでいない。
むしろ界隈の人達の漫画が面白くてそればかり読んでいるしってそんな事言ったら引かれてしまうのでは。
そもそも同級生の陽キャにBLをすすめるのは難易度高すぎる。
違う、人にBLを勧めるのが難易度最上級ですよ…。
いや、最近読んだおすすめじゃなくてもいいのか。
過去に好きだったやつを紹介してもいいよね。
昔は少女漫画を買っていたし読んでいた。
と言うか
「杏菜さん漫画読むの?」
「漫画の存在を最近知ったわけよ!」
「え?」
高校生で初めて漫画を読んだ人…?
「いや、有名どころは知らないしあんまり興味はないんだけど、なんかSNSとかで読めるじゃん!あー言うの読んじゃう!え!漫画ってこんなんなん?おもしろ!って思ってー!」
「面白いの結構あるよね。どんなジャンルが好き?」
「恋愛系が好きかなー、でもSNSとかネットで読むと結末分からんのよな、買えって話なんやけど!まぁでも物語って結末が全てじゃないよなー、過程も大切ってか好きってか、結末はこっちが勝手に想像しちゃってもいいしー、ってかそもそも設定がどんなんかが、大切ってかー」
「うんうん。わかる!紙の漫画、良かったらうちにたくさんあるし貸すよ。あ、全部完結してるし。」
目の前の初めて漫画に触れた人が新鮮でその思いをストレートに言葉にしているのがとても可愛く見えて大胆な提案をしていた。
BLじゃない少女漫画だったら貸す抵抗がない。
「え!まじ!それはありがたいっ!オチまでわかる漫画初だわー、漫画は有希子厳選で!とりあえず恋愛系だったらなんでもいいよ!」
「う、うん。分かった。」
「ってか、漫画のことになるとめっちゃ喋るやん有希子!好きなんだねー!」
「そうかも。確かに、漫画好き。」
人と話すの苦手だけれど、漫画の話題だと人と話すのも楽しい。
軽めの少女漫画からお貸ししてみよう。
手荒れが酷く、皮膚科を受診してから、遅れて登校をした日。
植物科の実習に合流するため誰もいない更衣室で作業服に着替えていた。
「おはー、え、有希子?珍しー」
「おはようございます?」
後から杏菜さんが更衣室に入ってきてびっくりして敬語&疑問形になってしまった。
「敬語はなしー同じクラスなのにー」
私より出席番号が後ろの杏菜さんは私が着替えている後ろを通り過ぎ、自分のロッカーを開け、作業服に着替えはじめた。
ニコニコ笑いながら話しかけてくる杏菜さんの顔から目が離せなかった。
誰にでも変わらない笑顔で話せる天才だ。
初めて名前を呼ばれた日も思ったけれど、
前からずっと知り合いかと錯覚してしまうほどだからここまできたら才能だ。
敬語をやめてみたら少しは杏菜さんに近づけるのかな。
「ん?どうかした?」
咄嗟に目を離す。
着替えをジロジロ見ていたと思われていたら嫌だな。
「ううん。なんでもない。」
少しでも近付きたいと思って、敬語をやめてみる。
「サボり?」
病院ってサボりになるのかどうか分からず返答に困って黙っていると、杏菜さんがまた話してきてくれた。
「んなわけないかっ。」
「えー、病院行ってた!あ、でもうつらない、皮膚科!」
「そっかそっか。有希子って漫画とか読む?」
「!読むよ。」
「よく読書してるもんね。小説派?」
読んでいる漫画の表紙や絵を見られたくなくて
学校では小説を読んでいる。
杏菜さんはただのクラスメイトのこともよく見ていると思うと
杏菜さんの周りに人が集まる理由が分かる気がする。
「いや、漫画派!かな」
「好きなん!漫画!おすすめある?」
と作業着に着替え終わった杏菜さんの顔が近い。
おすすめ…?、、、、、。
漫画は最近BLしか読んでないし、王道のBLも最近は読んでいない。
むしろ界隈の人達の漫画が面白くてそればかり読んでいるしってそんな事言ったら引かれてしまうのでは。
そもそも同級生の陽キャにBLをすすめるのは難易度高すぎる。
違う、人にBLを勧めるのが難易度最上級ですよ…。
いや、最近読んだおすすめじゃなくてもいいのか。
過去に好きだったやつを紹介してもいいよね。
昔は少女漫画を買っていたし読んでいた。
と言うか
「杏菜さん漫画読むの?」
「漫画の存在を最近知ったわけよ!」
「え?」
高校生で初めて漫画を読んだ人…?
「いや、有名どころは知らないしあんまり興味はないんだけど、なんかSNSとかで読めるじゃん!あー言うの読んじゃう!え!漫画ってこんなんなん?おもしろ!って思ってー!」
「面白いの結構あるよね。どんなジャンルが好き?」
「恋愛系が好きかなー、でもSNSとかネットで読むと結末分からんのよな、買えって話なんやけど!まぁでも物語って結末が全てじゃないよなー、過程も大切ってか好きってか、結末はこっちが勝手に想像しちゃってもいいしー、ってかそもそも設定がどんなんかが、大切ってかー」
「うんうん。わかる!紙の漫画、良かったらうちにたくさんあるし貸すよ。あ、全部完結してるし。」
目の前の初めて漫画に触れた人が新鮮でその思いをストレートに言葉にしているのがとても可愛く見えて大胆な提案をしていた。
BLじゃない少女漫画だったら貸す抵抗がない。
「え!まじ!それはありがたいっ!オチまでわかる漫画初だわー、漫画は有希子厳選で!とりあえず恋愛系だったらなんでもいいよ!」
「う、うん。分かった。」
「ってか、漫画のことになるとめっちゃ喋るやん有希子!好きなんだねー!」
「そうかも。確かに、漫画好き。」
人と話すの苦手だけれど、漫画の話題だと人と話すのも楽しい。
軽めの少女漫画からお貸ししてみよう。

