始業式の次の日、このクラスになって初めての体育の時
サッカーの白線を1軍女子たちがワイワイと引いていた。
私は存在を消し、キーパーではないがゴール近くで敵でも味方でもないふりを決め込もうとしていた。
…がサッカーボールの籠を触っていた1軍女子の1人に声をかけられた
「あ!有希子ー!ボール1個そっちに行ったー!こっちに蹴ってー!」
知り合いだっけ…?
1年の時も同じクラスでは無かったし、苗字なら体操着に書いているからまだしも、下の名前を呼ばれたことに驚いた。
私の名前を呼んでくれた子のお顔を見てみるが知らない人だった。
「ねーー!!有希子ーーっ!」
私の気持ちとは裏腹に間違いなく私の名前を呼ぶ1軍女子の1人。
私の足元に転がってきたサッカーボールを見つめながら固まっていた。
「有希子ーっっ!!」
「え、あ、うん。」
3度も名前を呼ばれ慌てて、
蹴ってと言われていたが、サッカーボールを両手で持って私の名を呼ぶ1軍女子のその子のところに走って持って行った。
「わざわざごめん!ありがと!」
「あ、いえ、あ、あの、」
「どうかした?」
「えとーっ、名前なんで?」
息を切らしながら問う私に
「なんでって!なんで?同じクラスじゃん!」
目の前の黒髪ロングのギャルは満面の笑みで答えた。
「…」
クラスメイトだから名前を知っている?
そんな事ってあるの?
そして驚いた表情も隠せていなかった。
「杏菜!山田さんを困らすなよー!山田さんごめんね。この子超がつく距離感バカなんよ。話したことない相手呼び捨てにすな!」
1軍女子の別の子がフォローをしてくれた。
「麻鈴!同じクラスの女の子に山田さんはよそよそしすぎるって!」
そんなフォローも黒髪ロングのギャルは否定するかのようだった。
「お前はもー少し距離感を覚えろ!」
「麻鈴!お前って言わないで!」
フォローしてくれた女の子が麻鈴さんで、
私の名前を覚えてくれていた黒髪ロングのギャルは杏菜さんというらしい。
「あ、呼び捨ては全然大丈夫です。ではなくて、名前知っているの凄くないですか?」
「そう?昨日みんな自己紹介してたじゃん!」
ずっとニコニコしている杏菜さんに対してずっと驚きを隠せない私。
確かに昨日クラスで自己紹介をしたが、
それだけで、私の名前を記憶しているのが驚愕だった。
記憶力良すぎ…?
今までもこれからの人生でも関わることのないような人が
私の名前を呼んでいて、関わっている事が不思議だった。
「麻鈴は麻鈴だし、有希子は有希子。それだけ!私は杏菜ー!よろしくね!」
この子にとっては何の変哲もない日常の笑顔なんだろうけれど、
私にはとてもキッラキラの笑顔に見えた。
可愛いし、とても素敵に笑う女の子。
愛想が良くて、目を見て話してくれる、
ずっとハイテンションで笑っている黒髪ロングのギャル。
「杏菜さん、よろしくお願いします。」
人の名前を呼んだだけで心臓がバクバクした。
「杏菜さんはよそよそしいって!同い年だよ!!」
「はいはい。山田さん困ってるから、ダル絡みすな〜」
お友だちの麻鈴さんに連れられて私の前を去っていった黒髪ロングのギャルもとい杏菜さん。
嵐みたいな人だけれど太陽みたいに明るく笑う人。
サッカーも多分上手いわけではないんだろうけれど、
全力で楽しそうで、とても輝いて見えた。
誰かを目で追うことも初めてで、輝かしく映るのも初めてだった。
サッカーの白線を1軍女子たちがワイワイと引いていた。
私は存在を消し、キーパーではないがゴール近くで敵でも味方でもないふりを決め込もうとしていた。
…がサッカーボールの籠を触っていた1軍女子の1人に声をかけられた
「あ!有希子ー!ボール1個そっちに行ったー!こっちに蹴ってー!」
知り合いだっけ…?
1年の時も同じクラスでは無かったし、苗字なら体操着に書いているからまだしも、下の名前を呼ばれたことに驚いた。
私の名前を呼んでくれた子のお顔を見てみるが知らない人だった。
「ねーー!!有希子ーーっ!」
私の気持ちとは裏腹に間違いなく私の名前を呼ぶ1軍女子の1人。
私の足元に転がってきたサッカーボールを見つめながら固まっていた。
「有希子ーっっ!!」
「え、あ、うん。」
3度も名前を呼ばれ慌てて、
蹴ってと言われていたが、サッカーボールを両手で持って私の名を呼ぶ1軍女子のその子のところに走って持って行った。
「わざわざごめん!ありがと!」
「あ、いえ、あ、あの、」
「どうかした?」
「えとーっ、名前なんで?」
息を切らしながら問う私に
「なんでって!なんで?同じクラスじゃん!」
目の前の黒髪ロングのギャルは満面の笑みで答えた。
「…」
クラスメイトだから名前を知っている?
そんな事ってあるの?
そして驚いた表情も隠せていなかった。
「杏菜!山田さんを困らすなよー!山田さんごめんね。この子超がつく距離感バカなんよ。話したことない相手呼び捨てにすな!」
1軍女子の別の子がフォローをしてくれた。
「麻鈴!同じクラスの女の子に山田さんはよそよそしすぎるって!」
そんなフォローも黒髪ロングのギャルは否定するかのようだった。
「お前はもー少し距離感を覚えろ!」
「麻鈴!お前って言わないで!」
フォローしてくれた女の子が麻鈴さんで、
私の名前を覚えてくれていた黒髪ロングのギャルは杏菜さんというらしい。
「あ、呼び捨ては全然大丈夫です。ではなくて、名前知っているの凄くないですか?」
「そう?昨日みんな自己紹介してたじゃん!」
ずっとニコニコしている杏菜さんに対してずっと驚きを隠せない私。
確かに昨日クラスで自己紹介をしたが、
それだけで、私の名前を記憶しているのが驚愕だった。
記憶力良すぎ…?
今までもこれからの人生でも関わることのないような人が
私の名前を呼んでいて、関わっている事が不思議だった。
「麻鈴は麻鈴だし、有希子は有希子。それだけ!私は杏菜ー!よろしくね!」
この子にとっては何の変哲もない日常の笑顔なんだろうけれど、
私にはとてもキッラキラの笑顔に見えた。
可愛いし、とても素敵に笑う女の子。
愛想が良くて、目を見て話してくれる、
ずっとハイテンションで笑っている黒髪ロングのギャル。
「杏菜さん、よろしくお願いします。」
人の名前を呼んだだけで心臓がバクバクした。
「杏菜さんはよそよそしいって!同い年だよ!!」
「はいはい。山田さん困ってるから、ダル絡みすな〜」
お友だちの麻鈴さんに連れられて私の前を去っていった黒髪ロングのギャルもとい杏菜さん。
嵐みたいな人だけれど太陽みたいに明るく笑う人。
サッカーも多分上手いわけではないんだろうけれど、
全力で楽しそうで、とても輝いて見えた。
誰かを目で追うことも初めてで、輝かしく映るのも初めてだった。

