浅生先生はもう恋をしないそうなので、私は今日も好きを伝える。



「じゃあ、今からP24の練習問題解いてけ。10分後に答え合わせするからな。」




授業も終盤、浅生先生がそうクラス全体に声をかけると、みんなは教科書の練習問題を解き始めた。



浅生先生は教室の間を縫って巡回をしていた。





ふう、授業もあと15分。


途中何度か危ないシーンがあったけど、なんとか生きながらえた…!


あとはこの問題解いて、終わるのを待つだけ!



そう思って私は練習問題に取り組んだ。



…が、問題文の意味がさっぱりわかんなかった。



あれ、これなんだっけ?



この公式を使うんだっけ??



…この公式当てはめてからどうするんだっけ?




やばい、むずすぎ!



これみんなできてんのかな?




私は焦る気持ちを抑えて、こっそり周りの人を見た。



周りの子たちは平然とした顔で、スラスラと問題を解いてる。




えっ、なんでわかんの!?




てか、頑張って起きて授業受けてたのに一個も意味が理解できないとかウケるんですけど〜!!



私は自分のポンコツさに思わず笑いそうになった。




…まあいいや、この問題は一旦パスで。



あとで先生が解説してくれるだろうから一生懸命聞こう。




私は諦めて、頬杖をついてぼーっとした。