浅生先生はもう恋をしないそうなので、私は今日も好きを伝える。



「…で、振られたの?」



次の日のお昼休み。



私は半泣きになりながら葉月に昨日あったことを話していた。



「うん、すごい振られ方した。」


私は怒りを覗かせながらそう返した。


「きっつー、やっぱ浅生って口悪いね。」



苦笑いする葉月に、私も「ねー。まさかそんなこと言われるとは思ってなかった。」とぼやいた。




「きっと勘違いだったんだよ。」

「うん…そうだね。」



葉月の言葉に、私も流されるようにそう答えた。




浅生先生は私の気持ちを受け取ることすらせず、どうでもいいもののようにポイッと投げ捨てられたみたいで、


すごく悲しくて、腹が立った。




私にとってはまだ蕾をつけたばかりの気持ちだったけど、すごく大事で、大切にしたかったのに




…まあ、大切にしたいはずなのに勢いで好きって言っちゃったのは私なんだけどさ。




でもすごく、嫌だった。




「浅生先生なんて大っ嫌い!」




中庭に響き渡る声でそう叫ぶと、少しスッキリしたような気がした。