浅生先生はもう恋をしないそうなので、私は今日も好きを伝える。


「せんせー!」




私は昨日と同じように喫煙所を覗き込むと、タバコを咥える浅生先生に目掛けてそう声を掛けた。



浅生先生は私を見るなりげっ、と今にも言いそうなしかめ面をした。





そんな顔、しないでよ。





さっきまでのポジティブな心にちくりと鋭い痛みを無視するように、私は満面の笑みを作った。




先生はそんな私を見て、タバコの火を消すと喫煙所から足早に立ち去ろうとした。



そんな先生に、「浅生先生!?待ってよー!」と駆け寄って一生懸命引き留めた。




こんなところで引いちゃダメ!



怖くてもちゃんと答えを聞かなきゃ何も始まんないじゃん!





「…なんだ。」



私がやっとのことで先生の腕を掴むと、先生は盛大なため息をついてからそう言った。



その鋭い眼光に私は一瞬恐怖を感じたけど、負けるもんかと口を開いた。