浅生先生はもう恋をしないそうなので、私は今日も好きを伝える。

次の日。




昨日の夜は、浅生先生に告白したシーンが頭の中で何百回も再生されたせいで全然眠れなかった。



そのせいか、いつもよりも早い時間に登校してきた私に、葉月は「珍しいね。」なんて声を掛けてきた。




「やばい、葉月助けて…。」



私はそんな葉月の姿を見つけるなり、縋り付くように抱きついた。



「え、何?どうしたの?」



葉月は戸惑いながら私に尋ねた。




私は少し躊躇ってから、意を決して口を開いた。




「あのさ、

…昨日間違えて先生に告白、しちゃったんだよね〜…。」




ボソリと呟くように言う私の言葉に、葉月は目をまんまるく見開いた。



「はあ!?告白!?!?」




葉月の声が教室中に響いて周りがざわき始めた。




葉月はそのざわつきにハッとなって周りを見渡すと、「ごめーん、なんでもない。」とクラスメイトたちに苦笑いを浮かべた。





そして私の方に顔を戻すと、「は?間違えたって何?どういうこと?」とコソッと尋ねた。