浅生先生はもう恋をしないそうなので、私は今日も好きを伝える。


ん?



今私、好きです、って言った?



先生に????




自分で言っておいて動揺しながら先生の方を見ると、




「何言ってんだ?」



浅生先生も困惑したような顔をしていた。





ええい、もういいや!



なるようになれ!!



私は心の中でそう叫んでからまた口を開いた。




「浅生先生が好きです!」




2人きりの喫煙所に、私の声だけが響いた。


どうしよう。もう取り返しがつかない。



みるみるうちに歪んでいく浅生先生の顔に、私は怖くなってその場を走り去った。






やばいって!!!



私何言っちゃってんの!?!?



それに、先生のあの顔……



いやあああああ!!!





先生のあの歪んだ顔を思い浮かべると、私は走るスピードを加速させて逃げるように校舎を後にした。