浅生先生はもう恋をしないそうなので、私は今日も好きを伝える。



「まだ帰ってなかったの?」





担任のえだちゃんと廊下でばったり会った。



「こんな晴れの日に傘なんて持って、どうしたの?」



少し笑いながらそう言うえだちゃんに、私は「浅生先生を探してるんです!」と正直に言った。



「この傘、昨日浅生先生に借りていて…先生に返そうと思って職員室とか探してるんだけどいなくて…えだちゃんどこにいるか知ってる?」



私がそう尋ねると、えだちゃんは少し考えた後「ああ。」と声を上げた。




「職員室にいないなら喫煙所にいるかもね。終礼が終わるとよく行くみたいだし。」



「そうなの!?ありがとう!いってみる!」



私はえだちゃんにそうお礼を言って喫煙所に急いだ。






…ってちょっと待って。



「喫煙所って、どこだっけ。」



そう振り返って聞く私に、えだちゃんは「体育館の裏。」と答えた。



私はそれを聞くとえだちゃんに二度目のありがとうを言って体育館の裏へと急いだ。