そんな私の気持ちなんて知らずに先生はさっさと教室を出ていってしまう。
早く声を掛けないと、見失っちゃう!!
そう思うのに、教室付近のドアは混み合っていて、どんどん先生との距離が遠くなっていく。
麻生浅生!
そう叫んで呼び止めたかったけど、その瞬間にぐっと唇を強く噛んだ。
『お前のこと、女として見れねーわ!』
杉本くんの声が鮮明に浮かんで、思わず俯いた。
こんなデカい声出そうとするから、女の子として見られないんだ。
勝手にしゅんとなって、それからすぐにハッとなって周りを見渡すと、もうそこには浅生先生の姿はなかった。
どっか行っちゃった〜…。
私は思わずがっくりと肩を落とした。
一瞬の間にすぐ見失っちゃった。
まあ、しょうがないよね。
…よし、浅生先生を探すぞ!
私は気を取り直して大股で歩き出した。
